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2018年11月

2018年11月28日 (水)

パレルモで"ガンベロ・ロッソ”掲載店へ

 ガンベロ・ロッソ(Gambero rosso)はイタリア版ミシュランと言うべきもので、レストランを格付けしたガイドブックを出版している。イタリア人にとってはこちらの方が重要らしい。ミシュラン掲載店はウェブ上で公開されているので参考にできるのだが、どこの町にどんなガンベロ・ロッソ掲載店があるのかはどうにも見つけられない。

 パレルモで通りがかってガンベロ・ロッソのステッカーを見つけたのが"BUATTA”という店。窓から覗くと満席でえらく繁盛している。食事を終えて出てきた客が覗き込んでいる私達に向かって"Buono”(英語でGood)と言って親指を立てる。これは行ってみなくては。

"Gambero rosso”の各種ステッカーが貼られているドアDscn1625

 その日のランチは済んでいたので、翌日の土曜日に訪問した。午後1時の開店と同時に入店、1時間後には満席となった。

前菜盛り合わせ12€を二人でシェアーDscn1621

セコンドの"Coniglio all’agrodolce”(兎肉の煮込み)12€Dscn1623

連れ合いのセコンド、"Spiedini alla siciliana”(シチリア風串肉料理)11€Img_1001

 デザートまではたどり着けなかった。隣のテーブルのイタリア人家族はパスタもシェアしていた。前菜もパスタも各一人前頼んで、二人でシェアすると日本人にはちょうど良い分量になるのだが、そこまではちょっと・・・・。

 勘定はコペルト(席料)4€、ミネラルウォーター2€、料理3皿計35€、ワイン4杯20€、カフェ2杯4€で、しめて65€だった。(消費税は内税、サービス料は付かない)

 テーブルクロスがかかっていないカジュアルな雰囲気で、活気があり楽しい店だ。お値段も一皿10€前後なのでまずまずお手頃。シチリア最後のランチを楽しめた。

 お店のウェブサイトはこちら

 ガンベロ・ロッソの情報はこちら

  大阪、東京版はなぜかウェブサイトがある。こちら

2018年11月27日 (火)

タオルミーナでリゾートホテル・アップグレード事件

 シチリア東北部の海岸に位置するタオルミーナは昔からの保養地で、昨年にはG7サミットも開催されている由緒あるところ。

 予約していた宿はリゾートホテルの別館になる展望の良いアパート。少々予算オーバーにはなるのだが比較的手頃な料金だったので奮発して確保していた。名古屋駅前のちょっと高めのビジネスホテルぐらいの料金だ。

 宿にチェックインしたところ、アパートへは少々歩かなくてはならないので「不便でしょうからガーデン・スイートに無償アップグレートできますが、いかがでしょうか。」とのオファーがあった。ポーカーフェイスを装いながらもOKしたのはもちろんだ。

 部屋に着いて見ると、これが予想を遥かに超えた本当のスイート・ルーム。大きな居間に専用の庭、ミニキッチンも付いて、バスルームは2つある。もちろんシービュー。アップグレードはせいぜいワンランク上と思っていたのでこれには驚いた。部屋の壁には980€との料金表が掲示されていたので、ハイシーズンにはとても泊まれるような部屋ではない。

 居間Dscn1515

 プライベートガーデンDscn1500

 庭から海への展望Dscn1491

 プールは営業終了している。Img_0834

 朝食は眺めの良いテラス席で。最高の気分を味わえる。Img_0845

 ビュッフェの朝食は大型ホテルほどの種類はないけど、どれも美味しい。スパークリングワインのプロセッコが置いてあるがうれしいところなのだが、1杯だけにしておいた。Img_0844

 11月は一番のオフシーズンらしく、プールは閉まっているし、ホテル付属のレストランも朝食しか営業していない。それでも気候は温暖で快適だし、周辺を含めて観光資源も多い。私達は3泊だけだったが、長期滞在してのんびりするのにもよい所。

 帰国して調べてみると、この宿の9月のハイシーズン料金は16㎡の一番安い部屋で1泊が500€近くする。こんなラッキーなアップグレード事件はもう2度と起きそうもない。つかの間の贅沢気分を味わえた。

 "Hotel Villa Belvedere”の情報はこちら

2018年11月26日 (月)

シチリアで食べたもの

 海辺に面した街を巡ったせいもあり、どこのレストランもメニューは魚介類が中心。パスタ一皿の量は日本の倍以上なのでランチを食べるともう夕食は食べる気がしなくなる。 グラスワインはテーブルクロスがかかっている店で200mlが5€程度、カジュアルな店だとカラフェで出してくれて500mlが6€程度。6月に出かけた中部イタリアと同じぐらいだ。

 北や中部イタリアとは違っているのはランチの開店時間が遅いこと。13時開店の店がかなりある。そうしたところはローカル度が高い。

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パレルモ

“Ferro di Cavallo”

前菜盛り合わせ一人前、二人でシェアーが適当。Dscn1420

"Taverna del Pavone” 

セコンドの一皿Dscn1572

"Casa del Brodo dal Dottore”

豚のグリル10€Img_0966

茹で肉のポテト添え15€Img_0967

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シラクサ

"La Tavernetta da Piero”

地元客も半分ぐらいで繁盛している店。

手長海老のパスタImg_0770_3

"Fratelli Burgio”

本業は食料品店でランチだけの営業、売っている食材各種盛り合わせ15€。1時頃には満席の人気店。Dscn1450

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タオルミーナ

"Trattoria Tiramisù”

魚介パスタ2種、16€~18€。タオルミーナは高級保養地なので結構なお値段。日曜日とあって地元の家族連れで賑わっていた。Img_0825

"Malvasia”

シチリア名物いわしのパスタ、12€。シンプルだけど美味しい。Dscn1514

2018年11月24日 (土)

シチリアへの旅

 今年の2月にお得な航空券を見つけて確保し、ようやく今月上旬に2週間の日程で、シチリア島へ出かけてきた。風光明媚で、歴史資産も豊富、加えて食事も美味しく、物価も比較的安い。

 気候はというと、朝は肌寒いものの太陽が差してくると長袖シャツ一枚で充分快適。日本風に言えば行楽日和が続く。それでいて現地は観光のオフシーズンなので、どこも空いている。特にホテル料金はピーク時期より相当安くてお得感が大きい。

 地元の人々も気さくで、知らない人にいろいろと親切にしてもらった。難点は路上のゴミが多いこと。一部をちょっとだけご紹介。 

早朝のパレルモ旧市街Dscn1408

 パレルモのバッラロ市場、元気な人は半袖姿。左上隅に写っている東洋系の人物は私ではありません(念のため)。Dscn1411

 パレルモ郊外、モンレアーレのドゥオーモ、世界文化遺産「アラブ・ノルマン様式建築群」のひとつImg_0897

 映画「マレーナ」の撮影舞台となったシラクサのドゥオーモ広場Dscn1429

 タオルミーナ近郊、カステルモーラ村からの展望Dscn1520

 パレルモ市内で映画「山猫」の写真展が開催されているのに通りかかった。パネルを前に女学生が解説に聞き入っていた。Dscn1590

 パレルモに点在する世界文化遺産の建築群はアラブ、ノルマン、ビザンチン文化が融合した独特なもので見ごたえ充分。

 北方のノルマン人がなぜヨーロッパ最南のシチリア島で王権を興すことができたのかという疑問を持つ人がいるかと思うが、そうした方はこちらをどうぞ。

2018年11月22日 (木)

シチリア行きで旅行環境の変化を実感

 11月上旬からイタリアのシチリアに2週間程出かけてきて、旅の環境にかなりの変化を感じた。

その1 

 セキュリティー検査が厳しくなっている。

 往路の北京空港乗継で水銀体温計を没収された。旅行には永年持ち歩いているのだが、没収はもちろん、見つけられたのも初めて。帰路はこれまた北京空港で預託荷物が検査に引っ掛かり、到着地のセントレア空港で受け取れなかった。デジタルカメラの予備バッテリーが入っていたためとのこと。これも永年持ち歩いているのだが、今まで見つけられたことはない。ちなみにカメラ本体に収納してあるか、機内持ち込みにすれば問題ないらしい。機内持ち込みにして没収されるとまずいと思ってスーツケースに入れたのだが、余計な手間が発生した上に、逆の結果を招いてしまった。 参考リンクはこちら

その2

 入出国のパスポートコントロールがどこも自動化されてきている。

 北京空港の国際線乗継では従来からパスポートチェックがあるのだが、今回自動化されていた。ただし、自動ゲートを通過して便利になったと喜んだのもつかの間のことで、この先に去年と同じく係官による対人チェックが待ち構えていて、搭乗券にスタンプが押される。旅行者にとっては関門がひとつ増えただけのことだ。搭乗券へのスタンプに何の意味があるのかと思うのだが、そこらへんはさすがに中国。

 ローマ空港でも自動ゲートが導入されていた。今年の6月時点ではすべて対人、対面での出入国コントロールだったのだが。

 そして、日本のセントレアでも帰国の検査が自動化され、パスポートへの帰国スタンプが不要となっていた。数年前にヘルシンキ空港で自動ゲートを利用した時には何度やってもゲートが開かないのであきらめたものだったが、今はどこもスムーズに流れている。顔認識の精度が相当上がっているのだろうね。ちょっと怖いような気もする。

その3

 ボーイングB787初体験

 B787はボーイング社の最新鋭中型長距離旅客機。エアバスA380には乗ったことがあるのだが、この機体は初めて。窓の遮光が一括制御できるようになっているし、座席の液晶ディスプレーがとても綺麗だ。画面を斜めから見ても色や照度の変化がほとんどなくて快適に映画鑑賞できる。それ以上に関心したのは音が良いこと。手持ちのイヤーフォンを接続すると充分まともな音が出てくる。次はエアバスA350に乗ってみたいものだ。

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