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2017年4月

2017年4月29日 (土)

Nychairを再生

 日本が誇る安楽椅子であるニーチェア、30数年愛用していたやつの背もたれ部パイプがとうとう破損してしまった。その巻き添えで2年半前に張り替えたシートも裂けてしまった。毎日使っているものなので金属疲労が進んだことによるものと思われる。

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 いいかげんに新品に買い直すかと思って調べると、以前より値上がりしていて椅子本体が35,640円となっている。

 ちょっと痛いので部品交換で済ませることにした。パイプだけでもちゃんと売っていて、京都の丸正家具でパイプが6,980円、シートが10,584円也、早速に発注した。買い直すのに比べて半額で済んだ。

 部品が到着Dscn0501_151

 交換作業はドライバー1本さえあれば簡単に済む、20分ぐらいで完了。

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 アームレストは小傷だらけでところどころ塗装もはげてしまっているのだが、艶が出てきていてそれなりに味わいがあるように感じる。これからも愛用していかなくては。

2017年4月17日 (月)

映画「トリプル9」

 現実感のある犯罪映画は好みなのだが、これはという作品にはなかなか出会えない。久しぶりにブルーレイディスクをレンタルしてみたら、ぴったり私の好みにはまった映画が「トリプル9」だった。

 現職警官もメンバーとなっている犯罪グループがユダヤ系のロシアン・マフィアに弱みを握られ、仕方なくマフィアのために危ない仕事をやることになるというお話。終盤はちょっと消化不良気味だけどなかなかに良い脚本だ。

 役者の面々が良いよね。ウディ・ハレルソンなどは画面に登場するだけでもう存在感がいっぱい。捜査する側の刑事を演じるケイシー・アフレックも好演。

 特典映像に関係者のインタビューが収録されていて、それを見てみたらケイト・ウィンスレットが出てくる。さてはこの映画のプロデュースをしていたのかと思ってしばらく聞いていると、なんとロシアン・マフィアの女ボス役を演じていたのがケイト・ウィンスレットだった。

 女ボスは重要な役柄だったのに、彼女だったとはまったく気がつかなかった。すっかりオバサン役が板につくようになっていたのだね。それにしても化けたものだと感心することしきり。気付かなかった私が鈍いだけなのかもしれないけど。

Triple9

予告編

2017年4月15日 (土)

ドキュメンタリー“憲法修正第13条”

 憲法と言ってもアメリカの憲法の話。Netflixは意外にも社会派のドキュメンタリーが結構充実している。タイトルにある「修正第13条」は奴隷解放をうたった条項なのだが、刑務所での懲役は例外としている。

 そこで廃止された奴隷制に代わって刑務所制度が奴隷制の代替をしていると告発しているドキュメンタリーだ。

 なんとも衝撃的な統計データが出てくる。世界人口に占めるアメリカの人口は5%なのだが、収監されている人(囚人)の比率は世界の25%。これだけでも充分異常な数字なのだが、まだまだある。

 1970年のアメリカの囚人は35万7千人だったのだが、2014年では230万6千人。アメリカ社会に重大な欠陥があることが一目瞭然となるデータだ。

 背景には複合的な要素がある。保守政治家が自身の政治基盤を強めるために有色人種への恐怖をあおって刑法犯への重罰化をすすめてきたこと。薬物所持などの犯罪の摘発が有色人種居住区域に偏っていること。所得の低い有色人種は無実であっても司法取引に応じざるを得ず、有罪を認めてしまうことが多いこと。とにかく問題が多すぎる。

 こうしたいびつな制度に食い込んで刑務所を運営する大手民間会社のCCAは年間17億ドルの利益を得ているというから驚きだ。まさに底辺の人々を食い物にする現代の奴隷制度と言うべきもの、映画の中ではこれを“産獄複合体”とよんでいる。

 州によっては犯罪歴があると永久に選挙権が失われる。アラバマ州の黒人成人男性の実に30%が永遠に政治参加の機会を奪われたままになっているそうだ。

 昔々、70年代のことになるが、アンジェラ・デイヴィスという人が書いた「もし奴らが朝に来たら」という本を読んだことがある。その本はこうした刑務所制度を告発していたのだが、状況は当時よりさらに悪化している。格差は広がるばかりだし、「不法移民はレイプ魔だ」と公言する大統領が出てきたのだから。

 そのアンジェラ・デイヴィス、このドキュメンタリーの中でインタビューに応じている。すっかり歳はとってしまっているのだが、相変わらず輝くようなカッコ良さだ。

 彼女の関連リンクはこちら

若き日のアンジェラ・デイヴィスAngela

予告編

2017年4月11日 (火)

ネパールの宿を手配

 11月に出かけるアンナプルナ内院へのトレッキングのためにカトマンズとポカラの宿を手配した。今回はトレッキングがメインの1人旅なので都市部ではそこそこ快適に泊まれるだけで良い。ネパールは手頃な料金で必要充分な設備を持つ宿が充実している。

 いつも利用しているBooking.comで調べてみると、1泊10ドル以下の宿も扱っている。日本ではせいぜいビジネスホテルの朝食代ぐらいの額だ。

 とりあえずカトマンズ2泊、ポカラ2泊の4泊分を手配し、合計44USドルだった。手配した部屋にはちゃんと窓もあるし、トイレもシャワー付いていて、なかなかに良さそうな部屋だ。

 旅行者にとって部屋代が安く済むのは良いことなのだが、カトマンズはインフラが劣悪で断水と停電が日常の事になっている。外国人観光客を迎え入れる宿はそうしたことに対応しなくてはならないので、自家発電などの余計なコストが必要になる。10ドル程度の部屋代で果たしてどれほどの利益が出るのだろうか。ちょっと気になってしまう。

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