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2018年1月

2018年1月30日 (火)

フィン・エアーのポイント(マイル)を移行してみた

 フィン・エアーのポイントは3年で失効するのだが、今年もフィン・エアーに乗る機会はありそうもなく、そうなると来年には失効してしまう。そこで、ポイントを使ってホテルを手配できないかとリサーチしてみた。フィン・エアーのウェブサイトから“Kaligo”というホテル予約サービスに入りチェックしてみたのだが、希望するホテルを予約するにはポイントが少し足らない。

 その作業をやっている最中に「ポイント・プログラムが更に魅力的になりました」との告知が目にとまった。それによるとこれまで3年で失効するポイントの期限が1年半に短縮されたのだが、その代わりに期間内に何らかの取引をすればポイントの有効期限は無限に延長されるようになったとのこと。フィン・エアーをメインに使っている人にとってはメリットなのだが、数年に一度ぐらいしか使わない者にとってはデメリットとなってしまう。制度変更にあたって新しい期限である1年半を過ぎてしまっている人には今年の3月末までの猶予が与えられているとのことで、ちょうど私がそれに該当する。

 私と連れ合いが持っているポイントは各々1万ぐらいで実際に利用するには少なすぎる。慈善事業に寄付してしまえばそれで済んでしまうのだが、ポイントの移行を行って一人のアカウントに集め、集めたポイントでホテルの手配をすることにした。ポイントの移行には1回につき10ユーロの手数料が掛かるのだけど、1万ポイントはそれ以上の価値がある。

 フィン・エアーのウェブサイトからポイントの移行に進んでいくと英語表示になるのだが、手続きは特に難しくはない。移行させる先のアカウント番号と移行させるマイル数を入力するだけでOK。その後は手数料の支払いにクレジットカード情報が必要になるが、思ったより簡単だった。一連の作業が終わって自分のアカウントを確認してみるとすでにポイント数が増えている。リアルタイムで処理がなされていた。

 さっそく増えたポイントでホテルの手配を行った。手持ちのポイントをすべて使って希望のホテルを手配することができた。

 ユナイテッド航空でもマイルの移行はできるのだが、基本の手数料が一回につき30USDと高いうえに移行する1,000マイル毎に15USDの手数料がさらに加算されるようになっている。手数料はキャンペーンで時々割引されることもあるのだが、あまり現実的なメリットはない。

 その点フィン・エアーの移行手数料ははるかに安いので、使う予定のないポイントを家族や友人に気軽に譲ることができる。ポイント期限は要チェックだ。

 プログラム改訂の告知はこちら

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2018年1月21日 (日)

PCトラブル2連発

 その1

 新聞紙上でも記事になった“CPUの脆弱性”をカバーするWindows7のアップデートがあった。KB4056894だ。このアップデートはいろいろ悪さをするので問題になっているようだが、私のノートPCではアップデート後の再起動ができなくなった。「修復しますか?」のメッセージに従って修復を試みたのだが、アウト。2度と起動できなくなってしまった。CPUがAMD製だと発生するようだ。

 ネットで検索した対処法に従って、インストールDVDから起動し、“システムの復元”を行ってようやく解決。アップデート以前の状態に戻すことができた。もちろんその後は今回のアップデートを無視するとの処理を行った。 

 その2

 デスクトップPCがブート失敗を繰り返すようになった。そのPCはちょうど10年前に組み立てた年季が入っている古いもの。組み立てた当時から残っているパーツはマザーボードとケースだけなのだが、ネット閲覧やオフィス・ソフト程度の用途にはまだまだ充分で、何の不自由もなく使っている。

 以前から時々ブートが失敗するようになってはいたのだが、頻度が増えて毎回失敗するようになった。バイオス画面さえ出てこない。観察すると、バイオス画面が出てこなくてもストレージへのアクセスランプはチカチカと点滅する。

 ブートはしているのだが、ビデオカード関係の不具合でディスプレイに信号が届いていないではないのだろうか推測した。とりあえず考え付くのはスロットの挿し直しぐらい。マザーボードにはPCI-Eのスロットが2本あるので、ビデオカードをもう片方のスロットに接続しなおして、ブートさせてみた。

 すると、問題なくブートする。しかも今までより起動が早い。マザーボードが徐々に劣化していたということなのだが、とりあえずWindows7のサポートが終了する2020年まではこのままもってもらいたいものだ。 

 おまけ

 楽天カードを装った巧妙なフィッシングメールが届くようになった。それらしい画像も貼り付けられていて、一見本物のように見える。だが、よくよく読んでみると日本語がおかしいところが一箇所だけある。うっかりしていると騙されてしまいそうだ。

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2018年1月20日 (土)

夏のエアー・チケットを確保

 6月のローマ行きを計画して昨年からリサーチを開始していたのだが、1月になってようやくまともな料金が出始めた。昨年お世話になった中国国際航空は思ったより高いので、スカイ・スキャナーで検索してみるとアシアナ航空が手頃な料金を出している。

 ただ、名古屋発着では仁川空港での接続が良くないので、関空発、名古屋帰着でチケットを購入した。料金は7.5万円。

 アシアナはベトナムのハノイ行きで過去に2度利用したことがあるのだが、ヨーロッパ線の利用は初めてだ。所要時間は乗り継ぎ時間を含めて15時間ほどなので、アリタリアの直行便を除けば最短の部類。それでこの料金はお得だ。スター・アライアンス加盟なのでユナイテッドのマイルも加算してもらえる。

 チケットの次はイタリア国内の移動や宿泊の手配だ。“Rome2rio”という旅行のポータルサイトがとても便利にできている。飛行機、バス、鉄道、フェリーあらゆる移動手段をあっという間に探し出す。Booking.comやスカイ・スキャナーを始め、ドイツ国鉄、イタリア国鉄とも手を組んでいるようだ。いやはや便利になったものだ。オフィスを構えて対面販売する旅行代理店はこの先どうなるのやら。

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2018年1月15日 (月)

映画“ダンケルク”

 戦争映画はたくさんあるのだが、負け戦を正面から描いた映画というのはちょっと思い浮かばない。しかも、冒頭から最後まで登場する主人公らしき若い兵卒は負け戦の現場から我先に脱出しようとし、その逃避行がストーリーの軸をなしている。

 これまでの戦争映画は戦場での英雄的行為か、それとも戦争の持つ愚かさ、不条理さをテーマにしていた。この映画はそれらのどれでもなく、ありのままの戦争を観るものに提示する。

 この映画を観るということはダンケルクという局地戦を陸海空それぞれの視点から重層的に擬似体験するということだ。ある時は空から俯瞰し、ある時は戦闘の只中に身を置く。映画の中で説明のようなものはもちろんないし、俳優の台詞もほとんどない。圧倒的なリアリティを持った映像が戦争のすべてを物語っていき、観るものはそれに引きずり込まれる。

 そうした比類のない映像を見せつけられ、見終わった後はしばし呆然となってしまった。こんな経験は初めてだ。4K環境で見直してみたいと本気で思ってしまう。

 プロデューサー兼脚本兼監督はクリストファー・ノーラン。 “ダーク・ナイト”の時は「コミックをここまでリアルに描いて何になるの?」との疑問がわいたのだけど、この映画では脱帽するしかない。

2018年1月11日 (木)

上海、龍美術館

 前回の上海旅行では今は閉館となった上海美術館に出かけたのだが、今回は龍美術館へ。 

 中心部からはちょっと遠いのだが、黄浦江沿いの広々とした敷地に工場跡を一部利用して建てられている。いかにも近代美術館といった斬新な建物だ。カウンターでチケットを買おうとしたら流暢な英語でなにやら説明された。一部が無料開放されているようなので、説明に従って別のゲートから入場。Dscn1059_125

 無料開放されていたのは地下部分、入り口部分にはインパクトのある巨大なオブジェがいろいろと展示されている。

 内部はこんな感じRyuu

 楽しめたのは日中韓の作家のポップアートが展示されていたフロア。名前を聞いたことがあるのは“草間彌生”ぐらいしかなかったのだが楽しい展示だった。リンクはこちら

 黄浦江の川辺に出てみると遊歩道が整備されて公園となっている。同じ黄浦江沿いでも外灘とは全然違った開放感一杯の風景で、上海の別の顔を見ることができる。Dscn1062_124

2018年1月 9日 (火)

中国のホテルでネット閲覧するのが、もう大変

 上海で泊まったホテルは人民広場に面したHotel Radison、事前払いだけど、日本のH.I.S.でかなり安く手配できた。そのうえチェックイン時に部屋をアップグレードしてもらえたのでお得度はさらにアップ。このホテル、目の前に地下鉄が3線も走っているので交通至便。浦東空港からも地下鉄1本でアクセスできて、立地は最高。

 手配実績が物を言うのか、H.I.S.は特定のホテルでダントツに安い料金を出していることがあるので今後も要チェックだ。

 さて、ホテルの設備や立地に文句はないのだが、ネット環境は最悪だった。Googleにつながらないのは勿論だが、日本のYahooに入っても検索機能が動かない。ブックマークをたどって中国国外のサーバーに置かれているサイトにアクセスしようとするのでさえ、延々と待たされて(体感で)数分後にしか表示されない。その間に中国当局のチェックが入っているのだろうと推測される。

 もちろん、百度などの当局お墨付のポータルサイトにはスイスイとアクセスできるのだが、なにせ出てくる情報が簡体字なので日本人にはちょっと使えない。部屋のデスクにはマネージャー名で「ご不便をお掛けしています」との詫び状が置かれている始末だ。

 よく、そんなシステムを構築しようと考えるものだ。誰かが言っているように“電子版万里の長城”という表現がぴったりで、感心するしかないのだが、中国国内で学術研究をしている人はどうしているのだろうね。いまやVPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)もだめなようで、中国に進出している企業は困り果てているようだ。

 習近平政権はIT技術を駆使して、今世紀半ばに米国に並ぶ生活水準を実現し「社会主義現代化強国」を築き上げるという目標を立てているようだ。すでに、人類史に例のない未踏の領域に突入しているのかもしれない。

参考リンクはこちら

ホテル近く、南京東路の賑わいDscn1020_096

2018年1月 7日 (日)

上海、旅の食べもの

 地方小都市のそのまた片田舎に住んでいるのだが、普段の生活圏内にちゃんとした中華料理店というものがまったくない。海老チリやマーボ豆腐を出すような店がせいぜいだ。

 上海に出かけたのはおいしい中華料理にありつくことが一番の目的。物に対する執着は年々低下しているのだが、食い気だけはまだまだ旺盛。

 食券を買わなくてはいけない大衆食堂から、ちょっとした高級店までここぞとばかりに食べ歩いた。

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 南京大牌档

 内装は屋台風で居酒屋のような店。南京料理を中心にメニューが豊富だ。日本には絶対にないような雰囲気の店で食事が楽しい。味の方もなかなかに美味しい。Img_0257_115

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 揚州飯店

 ミシュランのビブ・グルマンに選ばれていて、名前のとおり楊州料理がメインの店。気さくな雰囲気でリラックスして食事できる。Dscn1008_102

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 沈大成

 南京東路のど真ん中にある大衆食堂。料理の味はそれなりだったのだが、炊き上がってから時間が経ち過ぎているひどいご飯が出てきたのがかなりのマイナスポイント。Dscn1044_106

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 翡翠酒家 新天地店

 ここもビブ・グルマンに選ばれている広東料理の店。お昼時に点心類しか頼まなかったのだが安くて美味しい。ビールはちょっと高め。Dscn1066_110

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 晶翠庭

 ジンジャンタワーホテルという高級ホテル内にある中華ダイニング。

 ホテル内のダイニングとしては格安。ビールの大瓶があるうえにそれがなんと15元(270円)、サービス料もかからない。雰囲気も良くてもちろん味も文句ない。Dscn1036_107

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 蘇浙匯 黄浦店

 ビブ・グルマンに選ばれているうちのひとつ。江南料理を中心に広東料理も出す。布ナプキンがちゃんと出てきて、今回の旅行では内装、雰囲気とも高級感は一番。ただし、料理を出した後は客任せで、本当の高級店のような至れり尽くせりのサービスはない。

 味の方も今回の旅では一番で、さすがのミシュラン掲載店。おまけに魚介系、鴨のロースト、野菜系各一皿をとって、しめて200元(3,500円)ほどと抜群のコストパフォーマンス。Img_0268_119_121

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 ワインリストも充実していて価格も手頃。一番安いボルドーの無印(230元)を頼んだのだが、結構に美味しかった。 上海ではワインは日本より値段が高く、私が普段飲んでいるようなチリワインも倍近くで売られている。それなので、この店のワインの値付けは非常に良心的だ。

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 何洪記

 高級ショッピングセンターを探検中に“麺粥専門店”との看板を見かけて入店。ワンタン麺の大が40元(700円)だった。薄味のスープも麺の食感も良く、なかなかに結構な品だった。驚いたのはビール小瓶の勘定が32元(560円)もしたこと。栓を開けてうやうやしくグラスに注いでもらえたのだけど、いくらなんでも高すぎる。中国は日本に比べてビールが安く、小瓶だとスーパーでは6元ぐらいで売られている。Dscn1071_112

 ブログを書くために調べてみたら、この店の香港本店はなんとミシュラン1つ星を獲得している。

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 レストラン選びで参考にしたサイトはこちらこちら

 超高級店は知らないが、どの店も写真付きのメニューを出すようになってきている。漢字だけを頼りに注文をしていた頃は思ってもいない料理が出てきてよく失敗したものだが、その頃と比べて確実に好みのものを注文できるようになった。

 日本では写真付きメニューを備えているのはファミレスぐらいなので、高級店にも採用されているのはちょっと意外。だけど、良く考えてみれば食べもの関連のネット情報を捜すのには映像情報は欠かせないし、理にかなっている。これからはヨーロッパあたりでも写真付きメニューの時代が来るかもしれない???

2018年1月 5日 (金)

5度目の上海

 上海への旅はこれで5度目なのだけど訪れる度に街はスケールアップしてきている。今や飽くことのない人々の欲望を日々飲み込む超巨大都市の様相を呈していて、日本の片田舎に住む身にとってはただただ驚愕するばかり。

 上海は巨大なのだが、ただ大きいというだけでなくアジア近隣の都市とは違う何かを持っている。何泊目かの晩のことだが、その日は夕方から小雨模様となった。泊っていたホテルの部屋の窓から上海中心部を見下ろすと、強烈なデザインのネオンサインや車のライトの列が小雨に煙る景色の中に浮かび上がって、目の前の景色がなんだか現実離れしているかのような感覚にとらわれた。まるで映画“ブレード・ランナー”で描かれていた近未来のL.A.のように思えてくる。

 近いうちに自動車の自動運転が始まることになれば上海は“ブレード・ランナー”が描いた世界に限りなく近づくことになるのではないだろうか。映画のような“酸性雨”は降らないにしてもPM2.5の雲がたなびいて、摩天楼の高層階がかすんで見えるのだから。

 未来のことはさておき、今回は地下鉄半分徒歩半分ぐらいで市内のあちこちを探検してまわったのだが、豪華絢爛なショッピングセンターが半端でなくすごいことになっている。あちこちに点在しているそれらS.C.のすべてをチェックしてまわることは1週間ぐらいではとてもできそうもない。

 ちょうど通りかかったのが昨年オープンしたばかりの“興業太古匯(HKRI Taikoo Hui)”というS.C、新聞紙上でちょくちょく目にするになった電気自動車メーカー“TESLA”のショールームが入っていた。TESLAの実物にお目にかかるのはもちろん初めて。Dscn1042_099

 焙煎工場を併設したスター・バックスの巨大店舗も入っている。店内ではワインやクラフトビールも飲めるし、食品や雑貨も売っている。日中に通りかかった時は入場制限されていて長時間並ばないと入店できないほどの盛況だった。

 どうやら世界最大級の店舗のようだ。リンクはこちらDscn1067_101

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  地下の高級スーパーでは日本の食品が売り場の3分の1ぐらいを占めている。わが地元の越前米という米や鯖江市で生産されている日本酒“梵(ぼん)”が売られていた。Dscn1077_100

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 ちなみに、越前米3Kgのお値段は124元(約2,200円)。生産者から見ると出荷価格の3倍以上だ。

 追記)

 売られていた越前米というのは、調べてみると日本産ではなく浙江省で生産されているものを、DNA鑑定で福井県で開発されたコシヒカリだと証明して販売しているようだ。知らないところで“越前”ブランドが育っているとはナンだか複雑な気持ち。参考リンクはこちら

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