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2017年11月

2017年11月30日 (木)

アンナプルナ内院トレッキング第2日目(11月8日) ガンドルン村からチョムロン村へ

 早朝の室温11℃、外は快晴。宿の庭からはオールドビレッジを手前にして、絵葉書のような景色が望める。左のピークがアンナプルナ・サウス(7,219m)、右の小さなピークがヒウンチゥリ(6,441m)Dscn0766_037  

 朝食後に勘定を清算。総計で1,460ルピーだった。今日目指すKomrong Dandaへのルートを尋ねると、「あそこだよ」と指差して教えてくれた。宿の食堂から峠へのルートが良く見える。(写真左、斜面を緩やかにトラバースしながら登っていく)Dscn0769_038

 8:00過ぎに出発 。一旦谷へ緩やかに下る。道ははっきりしていて迷うようなことはない。歩き始めると、北京語や韓国語を話すグループと同じになり、結構な賑やかさだ。Dscn0781_039

 日光があたるようになると汗ばむほどになってくる。風もほとんどないので半袖のTシャツで充分だ。上りの途中でマチャプチャレ(6,998m)がくっきりDscn0784_040

 峠であるKomrong Danda(2,100m)に到達すると今日の目的地であるChhomrong村方面が向こうの尾根の右肩に見えてくる。Dscn0785_041

  一旦Kimrong Khola(1,715m)へと下り、吊橋を渡る。Kholaとは川のこと。対岸に渡ると大きな宿があるが、谷底なので展望はきかない。Dscn0789_042

 要所要所に標識が出ていて、それに従って進んでいけば良いのだが、畑の中は道が細くなっていて、「途中で間違えてしまったのだろうか」とちょっと不安になるほどだ。Dscn0792_043  

 尾根の肩まで出ると、Chhomrong村まではあと一息。Dscn0797_044   

 Chhomrong村手前の尾根沿いに宿が数軒あり、その中の一軒Himalaya View Guest Houseに荷を降ろす。(標高約2,300m)Dscn0799_046

 シングル・ルームがもらえた。Dscn0798_045

 到着は15時過ぎ、Ghandruk村からの標準タイム5時間のところ、7時間ぐらいを要した。

 夕暮れ時のマチャプチャレ(6,998m)Dscn0801_047  

 夕食は無難なところでエッグ・カレーを頼んだのだが、これが全然美味しくない。エネルギー補給のために無理やり完食した。その晩も早々と就寝。

第3日目に続く

 ※1ルピー≒1.1円

2017年11月28日 (火)

アンナプルナ内院トレッキング第1日目(11月7日) ポカラからガンドルン村へ

まずは出発前日までに事前の準備を完了させた。

  • 万一の場合に備えて薬品を入手。細菌性下痢の治療用に抗菌剤Norfloxacin、肺炎などの治療用に抗生物質Azithromycinをそれぞれ5日分薬局で購入。代金は250ルピー(280円ほど)だった。ネパールでは医者の処方箋なしに薬が入手できる。
  • TIMSカードとアンナプルナ入域証を取得。TIMSカードというのはトレッカーの登録証のようなもの。トレッキングにはこの2つを携行し、ところどころにあるチェックポストでチェックを受けなければならない。取得手続きは割りと簡単でポカラのレイクサイドにあるオフィスに出向き、申請書一枚を提出すればその場で入手できる。代金はそれぞれ2,000ルピーで計4,000ルピー(4,400円ほど)。このオフィスにはなかなか有意義な情報が載っているリーフレットが置いてある。トレッキングルートがある山の中ではクレジットカードは通用しないので持っていかない人もいるかと思うが、そのリーフレットによれば必需品だとのこと。なぜならば万一レスキュー・ヘリコプターを呼ばなくてはならなくなった場合に、クレジットカードでの支払いの裏付けが必要になるとのことだ。もっとも大手のエージェントを使ってトレッキングを手配している場合はそんな心配は無用。
  • 現地へのアプローチについて情報を収集。トレッキングを扱う旅行会社の窓口を何軒か訪ねて、Ghandruk村へのミニバスサービスをやっていないか聞いて廻ったのだが、どこも個人客への席のばら売りは行っていない。ポカラ市内から直通の公共バスがあるよと教えてもらった。
  • 地図の入手。本屋で新版と称するやつを購入した。450ルピー(500円ほど)。日本のアマゾンでは送料込みで2,000円ぐらいなので現地で入手した方が良い。

 出発当日の7日はまだ薄暗いうちに起床。フロントにちょうど宿の主人がいたので余分な荷物を預けた。バス・ステーションへのタクシーは300ルピーとのことで、呼んでもらうことにした。Ghandruk村へのバス料金は350ルピーだとのこと。タクシーは直ぐにやって来て、主人がドライバーに行き先と私の事情を説明してくれた。

 タクシーに乗り込むと15分もせずにバグルン・バスパークに到着。宿の主人が話してくれていたので、Ghandruk行きのバスに横付けしてくれた。

 バスの車掌に出発時間を尋ねると、もう直ぐ出発とのこと。6:30過ぎにバスは動き出した。乗客は半分もいないのだが、通路にはトウモロコシの入った麻袋が一杯に積んであり席に着くのが一苦労。

 バスは途中のNayapulでしばし休憩停車し、再び走り出す。チェックポストのあるBirethantiを過ぎるといよいよGhandruk村へと向かう山道へ入っていく。この山道がとんでもない悪路で定期バスが走ること自体不思議なほどだ。バスは大きく車体を揺らしながら、人が歩くのとさほど変わらないスピードでノロノロと進んでいく。

 出発から3時間半、10時頃にGhandruk村手前の終点Kimcheに到着。Ghandruk村へはここからしばらく歩かなくてはいけない。Dscn0677_031

 Ghandruk村への道はよく整備されている。Dscn0683_032

 歩き始めてから1時間ちょっとで村の入り口に到着。村の標高は1,940m。Dscn0685_033

 集落に入ると直ぐに明日目指すことになるKomrong Danda方面を示す標識を見つけた。Dandaとは尾根のことを言う。その標識に従って先に進んでいく。Komorong Dandaへの道はGhandruk村の最下部を水平に北西方向へと廻り込むように通っていて、入手した地図上に書かれているルートとはまったく違っている。入手した地図はメインルート以外はかなりいい加減に書かれているようで、あまりあてにならないことが判明した。 正確なルートはこちら(等高線表示にすると分かりやすい。

 しばらく村の中を進み、目に付いた宿を当たってみるがいずれも今晩は満員だと断られた。さらに先へと進むと、村はずれ近くに“Excellent View Lodge”の看板を発見。尋ねてみると部屋は空いているとのことで、さっそく荷物を降ろす。Dscn0701_035

 Excellent View Lodgeは村の伝統様式で建てられたロッジで風情がある。部屋の土壁が感じ良い。Dscn0689_034

 その名のとおり宿の前には展望を邪魔するものがなく、眺めは最高。宿のマネージャーに下に見えるのはオールド・ビレッジ(元村)で、見学すると良いよと教えてもらった。 

 シャワーを浴び、休息した後にオールド・ビレッジの見学に出かける。昔のままの建物が良く保存されている。一昨年の夏にピレネー山脈をトレッキングしたのだが、その時に起点となったトルラ村にどことなく似た雰囲気がある。100年ほど前は両者とも辺境の地にあって、良く似た生活を送っていたのだろう。Dscn0715_036

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  元村の見学を終え、宿に帰ってみるとフランス人の女性トレッカーが到着していた。結局その夜の客は私とフランス人、そのガイドの計3名だけだった。 

 夕方、谷の奥の方は雲が立ち込め、虹が出ていた。Dscn0710_048

  夕食はチキン・カレーとビール。カレーはなかなかに結構な味だった。夕食後はすることもなく早々と就寝。

第2日目に続く

 ※1ルピー≒1.1円ぐらい

2017年11月26日 (日)

成都でのトランジット滞在でいろいろ驚いた

 ネパール旅行の往復で中国の成都市にそれぞれ一泊した。往路は時間もなく空港近くのホテルで寝ただけだったが、帰路は待ち時間が19時間あり市内のホテルを予約して、到着後に街中の探検に出かけた。成都市は今ではパンダが有名だが、かつては蜀の国の都が置かれ三国志の舞台となったところでもある。

 驚きそのⅠ

 空港の到着階でATMを探したのだが、ない。両替カウンターがひとつだけあったので2,000円を出したところ、手数料が60元必要なのでそれで良いかとのこと(カウンター横に小さな英字でコミッションが60元だと書いてある。)、60元は1,000円ぐらいなので2,000円では半分ほどが手数料に消えてしまう。そんなひどい両替カウンターは初めてだ。両替は当然中止して、ATMがないか尋ねたところ上の階にあるとのこと。そのATMを探し当て、ささっとキャッシングして無事中国元を手に入れた。到着フロアには意図的にATMを置いてなく、暴利の両替カウンターを利用させるように仕向けていると思われる。両替は空港の基本的なサービスなのに、そんなことでは成都全体にとってマイナスだろうと思うけど・・・、利権が優先しているのだろうな。

 驚きそのⅡ

 空港からホテルまでタクシーに乗車したのだが、住所とホテル名を簡体字で印刷して差し出したにもかかわらず、ドライバーはどちらも知らない。運転しながらスマホに話しかけて地図アプリを呼び出し、そのアプリでナビしてもらってようやくホテルに到着。しかもメーターを倒さずに走り出し、指摘するとスマホ画面で40元だと提示する有様。スマホのナビを頼りに走るタクシーというのは初体験だし、なかなかにスリリングだった。

 驚きそのⅢ

 大都会ぶりに驚愕。県都としては日本最小クラスの20万人ほどの地方都市に住む身にとっては成都はものすごい大都会、歩いていても肩身が狭くなるほど。データによると人口1,400万人ほどらしいのでそれもそのはず。地下鉄が10路線もあし、高層ビルもあちらこちらに林立している。内陸部の都市も急速に開発されているのだと実感。

 驚きそのⅣ

 ホテルから最寄の地下鉄駅までの途上でフェラーリのショウルームに遭遇。4台ほど展示してあるのだが、フェラーリのショウルームに出くわすのは生まれて始めての経験。かと思うと、その近くの路上で普通の服装をしたおばさんが歩きながらお金をくれと、物乞いをしていた。

 驚きそのⅤ

 地下鉄と徒歩で移動し市内随一の繁華街である春熙路をぶらぶら。夕食のためにデパートのレストランフロアにあがったところ、高級和食店に遭遇。それも靴を脱いで畳に座り食事するようになっている本格的なもの。メニューにはずらずらと刺身や寿司などがならんでいる。生鮮マグロの値段が高騰しているとの話も、もっともだとうなずける。同じフロアには韓国料理店やタイ料理店も軒を連ねていて、どこも盛況だ。皆さん海外旅行でそうした味になじんできているのだろう。

 というわけで、ごく短時間だけど充実した成都探検となった。

その日本料理店“小倉Kokura2

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