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2017年8月

2017年8月31日 (木)

アンナプルナ・トレッキング情報を収集中

 引き続き調査中なのだが、エベレスト街道へトレッキングした5年前とは違って、投稿されている動画がたくさん見つかる。中には、マレーシアのモスレムの若い女性がベースキャンプへのトレッキングに挑戦しているのいくつかあって、皆さんはつらつと歩いている。エアー・アジアがクアラルンプールからカトマンズ行きの便を飛ばしているので、安くて便利なんだろうね。

 そうした動画を見ていると、行きかうトレッカーの数も結構多くて、アンナプルナ・ベースキャンプへのトレッキングがにぎやかなことになっているようだ。奥部に入ると、宿泊施設のキャパシティーが不足気味だそうなのでちょっと心配。最悪の場合は食堂で雑魚寝になるそうなのだが、定員オーバーで廊下で雑魚寝するのは昔の日本アルプスの小屋ではごく普通のことだった。私も何度か経験済み。

2017年8月27日 (日)

映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

 タイトルにある“侵略”はジョーク、アメリカが持とうとしない公共福祉制度を世界各国に「侵略」してアメリカに持ち帰ろうという趣旨のドキュメンタリー。ヨーロッパなどの現地に取材しアメリカの福祉制度と比較していくのだが、両者の格差たるや笑ってしまうほどのすごさ。インタビューに応じたアイスランドの女性経営者に「アメリカにだけは住みたくない」と言われ、さすがのムーアもしゅんとしてしまう。まったくの同感だ。

 日本も近年各種規制が緩和されて格差が拡大し、どんどんアメリカのような社会に近づいている。最近では「働き方改革云々」といかにも聞こえの良さそうなことを政権は打ち上げているのだが、現場の管理職や働く者の意識の問題に矮小化させてしまって「プライムフライデー」とかアホなことを言い出すような始末だ。日本の社会システムを考えていくためにもこの映画は必見。

2017年8月19日 (土)

ネパール、旅の記憶

 1988年に初めて旅したネパールの資料が出てきた。この時のネパール体験は強烈な記憶として今も残っている。

 日本を出発したのが年末の25日、当時はそうした時期にエアー・チケットを確保するのが大変だった。夏頃に旅行社に申し込んで、ようやく取れたのが出発の2週間程前、それもかなりの変則ルートでしか取れなかった。往路はKEを利用して伊丹からソウル乗継で香港に飛び、2泊してロイヤルネパール航空でカトマンズ入り。復路はロイヤルネパール航空で香港に戻り、1泊して今度はノースウェスト航空(現在はデルタに吸収)を使って成田乗継で伊丹に帰着するというもの。今だったらよほどの飛行機マニアしかそんなルートはとらないだろう。

 深夜にカトマンズに到着して宿に入り、あまり眠れないまま夜明け早々にカトマンズ旧市街へと飛び出したのだが、そこで忘れられない風景に出会う。探しあてた早朝のアッサン・トーレは濃い霧に包まれて人影もまばら、霧の中からネワール様式の古い建物の輪郭がぼやっと浮かびあがり、その合間を伝統衣装をまとった人々が時折通り過ぎる。人の足音ぐらいしか聞こえず、ほとんど色彩もないモノトーンの風景にまるで何百年も前の昔にタイムスリップしたかのような感覚にとらわれた。

 夜は夜で停電で闇に包まれた市街地をあてもなく歩き廻ると、街頭のあちこちでろうそくの炎がゆらめき、そのほのかな灯りのもとで血のしたたる塊の生肉が売り買いされているのに出くわす。“濃霧”と“停電”という偶然が異次元のような世界へと導いてくれる装置となった。ネパールが開国に転じた1951年から30数年が経っていたのだが、中世のような雰囲気がまだ残っていた。

 買い物客で賑わいだした頃のアッサン・トーレNeplktm02_169

 現在からは想像できないが、スワヤンブナート付近には野原が広がっていた。奥の山々はランタン山群Dps02_029

 ポカラでも、市街地から少し離れると道なき道を行かなくてはならなかった。Neplktm04_030

2017年8月15日 (火)

映画「スノーデン」

 ドキュメンタリー映画である「シチズン・フォー」のドラマ版、監督はオリバー・ストーン。全く予備知識のない人が見るとしてもスリリングな娯楽作品に仕上がっている。ニコラス・ケイジも出演しているし。

 そうやって娯楽作品として見ると、この映画のストーリーはとても現実の話とは思えない。文字通り映画の中にだけある作り話のようなのだけど、それが本当の話だったのだから怖い。

 そのことを勇気を振り絞ってたった一人で告発したのが“スノーデン”、片や公約をかなぐり捨てて世間を欺いていたのが“オバマ”。両者の対比は鮮やかだ。

 オバマの回想録が出版されたという話はまだ聞かないのだが、スノーデンの告発のことは無視するのだろうか。

2017年8月12日 (土)

アンナプル・ベースキャンプへのトレッキング情報を収集中

 11月に予定しているトレッキングの情報を集め始めた。まずは日本語での活字情報としては唯一である「地球の歩き方」を本屋でチェックしてみたのだが、5年前のものとまったく同じ情報しか載っていない。次に日本語のネット情報をあたってみると、昨年のものがいくつか見つかった。それによるとローカルバスの便がかなり奥の方まで伸びてきていて、それを利用すれば「歩き方」のモデルルートと比べて往路で1日分ほど短縮できるようだ。英語で探しても同じ情報が出てくる。バスを使って従来より奥までアプローチできれば時間も体力もかなり楽になる。

 ただ、ネパールの道路インフラは相当に脆弱なので、雨季に橋が流されたり、道路が崩落して長期間通行不能になることもある。今年の秋も去年のとおりにバスが走っているかはその時になってみないと分からない。最終的にはポカラ現地で確認するしかない。

 その情報へのリンクはこちら、とこちら

 「歩き方」のモデルコースでは所要日数8~9日とされているが、リンク先ではどちらも往復5日で走破している。私にはとてもそんな体力はないので、無理をせずにのんびりと歩くつもりだ。

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