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2018年9月

2018年9月26日 (水)

シチリア島、島内移動のバスを手配

 11月出発なのでそろそろ動かなくてはと思い、シチリア島内の移動手段を確保し始めた。シチリア島は地中海最大の島で四国の1.4倍もの大きさがあるうえに、かなりな田舎なので交通手段が限られてくる。それなので移動が結構に厄介だ。

Syracuse

 まずはパレルモからシラクサへの移動、距離にして260Kmほどだ。鉄道は日に6本あるが、途中乗り換えが必要で所要時間は約4.5時間。日本で同じぐらいの距離を調べてみると名古屋から兵庫県の明石までに相当する。それだと快速列車を米原で乗り継いで3時間ちょっとで済む。

 バスは日に2本だけだが、直行できて所要時間も3.5時間と短い。そのうえ鉄道より料金も若干安いのでバスで移動することにした。運行はinterbus社

Timet

  チケットはBUS CENTER.ITというサイトでオンライン購入できる。そのサイトは英語表示もできて操作もスムーズに進む。ただし、支払いはペイパルしか受け付けず、ペイパルのアカウントが必要となる。

 支払いが完了して、出てきたチケットがこれ。1人分の料金は11€

Sysibus

 参考にしたサイトはこちら

 BUS CENTER.ITはこちら

2018年9月24日 (月)

映画「ペンタゴン・ペーパーズ(原題 The Post)」

 ハリウッドきってのヒットメーカーであるスピルバーグ監督の作品。アメリカ政府が秘密裏に作成したベトナム戦争を分析した報告書が暴露され、報道された史実を扱っている。

 作成チームの1人であるダニエル・エルズバーグは国民を欺いて戦争を継続しようとする政府の姿勢に憤り、報告書を新聞社に提供する。ニューヨークタイムズは連載を開始するのだが、裁判所から掲載指し止めの命令を受けてしまう。同じ報告書を手に入れたワシントンポスト紙の編集長はその命令が出された後も報道を続けようとするのだが、それは会社存亡がかかる重大な局面に立たされることを意味する。 

 メリル・ストリープ演じるワシントンポスト紙の社主は夫の死によってはからずもその地位を継いでしまったのだが、それまでは上流階級の典型的な主婦だった普通の人。この危機に際して最高責任者として決断を迫られることになる。この二人の動きを軸に話は進行する。

 史実なのだから結果はわかってしまっているのだが、なかなかどうして、全編を通してスリリングなサスペンス作品に仕上がっている。

 編集長を演じたトム・ハンクスは安心感があるのだけど、メリル・ストリープはもう別格だ。普段は控えめで、軽く見られているのだけど、きらりとして芯の強い女性・・・、そうした微妙なバランスを持つキャラクター像をリアルな実在感を持たせて演じきっている。

 それにしても当事者のジャーナリスト達は性根がすわっているね。

 ところで、報道の自由度世界ランキングで日本は2013年より急降下し、2017年では台湾、韓国よりはるかに下の世界第72位とひどいことになっている。アメリカは43位。ソースはこちら。

 ペンタゴンペーパーへのリンクはこちら。

2018年9月 2日 (日)

映画「砂の器」

 物故者関連の話が続くのだが、先ほど亡くなった加藤剛出演のこの映画がNetflixで目に留まった。1974年に製作されていて評価も高く、いくつもの映画賞を獲得している。原作は松本清張。

 蒲田操車場で他殺死体が発見されたのだが、身元さえもなかなか分からない。丹波哲郎扮する警視庁刑事がその事件の捜査を進めていくことになり、やがてある男の人生の闇が浮かび上がってくる・・・・。

 戦後すぐの社会状況を背景にしたストーリーはなかなかに骨太で、映画も丁寧に作られている。そうなのだが、捜査する側にあまりにも都合の良い偶然が次々と起きて話しが進展していってしまう。そうした偶然が原作由来なのか脚色のせいなのかは判らないのだが、ちょっと引いてしまっていまいち映画の中に入り込めない。犯人逮捕直前の捜査会議の場面も映画の観客に向けた謎解き解説に終止し、「容疑者を特定しているのになんで無駄な会議をするの?逮捕状請求ぐらい即決しろよ!」と思ってしまう。

 都合の良すぎる偶然をなんとか減らして、謎解きの解説をさりげなくすれば相当良くなると思うけど。素材や役者が良いだけににかなり残念。

 あら捜しはそのぐらいにするとして、役者の面々は素晴らしい。主役の丹波哲郎をはじめ、加藤剛、佐分利信、山口果林、緒方拳、松山省三、花沢徳衛、加藤嘉、内藤 武敏、稲葉義男、山谷初男、穂積隆信、春川ますみ、菅井きん、笠智衆、殿山泰司、渥美清、昭和を彩る名優達が次々と顔を出す。特に加藤嘉の存在感には凄みを感じてしまう。劇中の昭和の情景も私のような世代(ポスト団塊)には郷愁を誘って興味は尽きない。

劇中の緒方拳と加藤嘉Katoy

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