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2020年1月

2020年1月24日 (金)

遅まきながら“桜を見る会"

 誰も信じていないのだが“桜を見る会"を巡っての官邸側の説明が仮に「正しい」ものとして、民間企業だったらどうなるのか考えてみた。

 “見る会"の趣旨は社会的に功労のあった人達をもてなして国家のパフォーマンスを向上させていこうとするものだから、企業や個人事業主が得意先や代理店を接待するのと広い意味では同じだ。

 で、民間の接待交際費の場合はどうかというと、相手先の「氏名又は名称及びその関係」を記録しておかなくてはいけない。保存期間は法人で7年、個人事業主では5年のようだ。記録がないと、税務当局はその経費を「使途不明金」と判断し、必要経費(損金)とは認めてくれない。使った交際費は全額自分持ち(課税対象)ということになり、修正申告を求められる。そうなると当然のことだが加算金や延滞金などの追徴金も発生する。

 法人だったら経営責任が生じるだろうけど、経費の原資は自己の事業資金なのだから刑事責任まで問われたという話は聞かない。

 “見る会"の場合は原資が100%税金なのだから、責任の次元が違ってくる。民間企業より遥かに透明性を持たせなくてはいけない。税金を納める側に厳しくし、使う方が野放図というのでは誰だって税金を納めようという気がしなくなる。

 ラーメン店などで食事を済ませた家族連れが、レジで領収書を書いてもらっているのを見かけることがあるけれど、状況証拠から類推するに今の官邸のメンタルはそれと同列だ。品位もなにもあったものじゃない。

 彼らに品位品格を求めても無駄なことだろうから脇に置くとして、今回の場合は税金の使途が正当なものだということを証明できないのだから、それに使った経費は「使途不明金」ということになる。税金が「使途不明」になるなんてことは100%あってはならないのだから、少なくとも会計検査院はきっちり責任を追及してもらいたい。

 接待飲食費に関する国税庁のFAQはこちら

2020年1月21日 (火)

日本の感染症対策

 中国を発生源とする新型の感染症(肺炎)が周辺国へも広がっている。こうした感染症を予防するには、まずは手洗いが大事だと新聞記事にも書かれているのだが、日本の現状はお寒い限りだ。

 なにが寒いかというと、不特定多数の人々が集まる公共施設のトイレに手を拭く紙タオルや乾燥機が備え付けられていないこと。特に行政施設がひどい。地元の市役所、公民館、図書館、県の合同庁舎には一切ない。しかも、トイレを出る際にはドアノブに触って廻さないといけない。(隔離病棟レベルの消毒薬はオブジェのように玄関口に置かれているのだが・・・。)

 民間施設では長距離バスのターミナルにない。さすがにショッピングセンターのトイレには温風乾燥機があるのだけど、たいていの場合一台しか備わっていないので、混んでいると手を拭かずに出て行ってしまう人が出てくる。

 おそらくG7参加国でこんな状況なのは日本だけだろう。欧米のツーリストにはそうした日本のトイレ事情が情報として流れていて「要注意」とされているらしい。

 それに比べて海外の経験で感心したのがニュージーランド、どこのトイレに入っても紙タオルと温風乾燥機が両方とも必ず設置されている(それも複数台)。クアラルンプールの長距離バスターミナルにもちゃんと設置されていた。

 日本でもせめて公共施設ぐらいには設置することを義務付けるべきだと思うけどね。今のままでは恥ずかしいし、それよりなによりパンデミックが発生したらどうするのよ。少しでも拡がりを抑えて、手を打つ時間を稼がないといけないのじゃないだろうか。

 厚生労働省の啓発パンフレット「正しい手の洗い方」はこちら

2020年1月18日 (土)

タランティーノ新作“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド”

 タランティーノ×ブラッド・ピット×ディカプリオな映画なのだから見ないわけにはいけないでしょう。(加えてアル・パチーノも出てくるのでギャラの総額はいったいいくらなのよ!)で、早くも配信開始になったのを機に視聴。

 ストーリーは淡々と進んで平板に思えるのだけど、さすがに重量級の役者陣だけあって話に引き込んでくれる。映画の時代背景もちょうど私の体験と重なり、バックに流れるフラワー・ポップスが懐かしい。今思うと信じられないような能天気な音楽なのだけど。(サンフランシスコへ行くと、ジェントルピープルに会えるとかいう歌詞だから。今だったら金儲けを夢見るIT技術者には会えるだろうけどね。)

 映画“ローズマリーの赤ちゃん”や“水の中のナイフ”を見ていたこともあって、映画の題材となったシャロン・テート事件のことは良く覚えている。その事件と平行して下り坂にあるTVスターの日常が描かれるのだけど、監督であるタランティーノの趣味(と思えるもの)があちこちに。

 劇中で目に付いたのがイギリス映画“ジョアンナ”のポスター。公開当時に劇場で一度見たきりなのだが、エンディングシーンが鮮明な記憶となっている映画だ。

 世代や経歴からいって、多分タランティーノはこの映画をVHSテープで見ているのだろうね。「劇場で見ているだけ私の勝ち?」なんて思ったりして。

2020年1月12日 (日)

グラッフィクソフト“GIMP”のお勉強

 Windows10への切り替えを契機に長年使ってきたCorel社の“Photo-Paint”からフリーソフトのGIMP2.10へ乗換えしようとしている。

 いろいろと触っているのだが“Photo-Paint”とは使い勝手がかなり違うので、なかなか操作方法が掴めない。GIMPのユーザーは多いのでネット上には情報がたくさんあるのだが、操作方法を体系立って習得するのはそれだけでは難しい。そこで、自習書を買った。インプレス社の「GIMP2.8独習ナビ」だ。

 リファレンスとは別にチュートリアルが付いているので、素材をどうやって加工するのかを具体的に自習できる。早速レッスンを始めたのだが、まだまだ先は長い。

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2020年1月 2日 (木)

クロアチアの旅をあれこれリサーチ中

 正月休みの間にクロアチアの旅をリサーチしている。クロアチアの観光地と言えばなんと言ってもドゥブロブニクが有名なのだが、クロアチア最南端に位置し、しかも“ボスニア・ヘルツェゴビナ”というEU非加盟の国を間に挟んだ飛び地だ。それなので、首都のザグレブから陸路で移動する場合には国境を2度通過しなくてはいけないことになり、面倒なうえにかなりな時間がかかるらしい。

 そこで移動時間を無理のない範囲に収めることにして、ザグレブからスプリトという港町へバスで移動し、その後に寄り道してザグレブに戻るプランを考えてみた。

 そうはいってもドゥブロブニクへの未練も断ちがたい。念のためスプリトからドゥブロブニクへの移動手段を“Rome2rio”で検索してみると、高速フェリーが就航しているのを見つけた。海上を移動すれば面倒な国境通過手続きも不要となる。

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 船旅は好きだし、今回の場合は海上移動のメリットが大きいので最初のプランから方針転換し、そのフェリーを利用してドゥブロブニクへも足を延ばしてみることにした。ただ、フェリーはジェット推進式である故にスピードが早いかわりに、客室が閉鎖されていて甲板には出られない。船旅というにはイマイチ情緒に欠けるのだが、アドリア海をクルーズできるというのはなかなか魅了的だ。

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 さて、ドゥブロブニクへ足を延ばすのは良いのだが、帰国する便が出るザグレブまでどうやって戻るかが問題だ。これまた“Rome2rio”で検索してみるとクロアチア航空が一日に何本も飛んでいて、便利な上に料金もそれ程高くない。一人7,200円ほどでチケットを確保することができた。

 ヨーロッパ内の移動手段を調べるのに“Rome2rio”は超強力なツールだ。

 海外への旅を計画するのに最近使用しているツールは 

 割安な航空券を見つけるのに skyscannar

 現地での行き先を検討するのに ミシュラン・グリーンガイド

 移動方法を探すのに Rome2rio

   現地の細かい情報は おなじみ“googlemap”

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