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2019年12月

2019年12月31日 (火)

夏のエアー・チケットを確保

 年末の事務作業もひと段落したので夏の旅行先を検討し始めた。初夏のヨーロッパが第一候補なのだが、最優先の条件はチケット代が安いこと。

 ネットであれこれ検索していると、エミレーツ航空のセール広告が目に留まった。グーグルが私の個人情報である検索履歴を広告主に提供してお金に換えた結果だ。

 エミレーツ航空はアジア系の航空会社と比べると料金が高いのでもう10年以上も利用していないのだが、サービスには定評があるし、ドバイでの乗換えも便利にできている。

 さて、どんな就航地があるのだろうかとチェックしてみたところ、思いがけない所に飛んでいる。普通の日本人には馴染みがないと思われるクロアチアの首都ザグレブだ、しかも毎日。

 値段も思ったより安く往復8万円を切っていて、中国国際航空でのヨーロッパメジャー都市行きと同じぐらいだ。10月末から関空路線に超大型機のエアバスA380を投入し、供給席数が増えたことが影響しているのだろうと思える。

 クロアチアへは一度は行ってみなくてはと思っていたので、チケット確保に動いた。首都のザグレブからはバスで移動し、アドリア海沿岸の都市を訪ねてみるつもりだ。

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 東欧路線の充実しているルフトハンザで同じ日程の料金を調べてみたら倍以上もする17.2万円だった。エミレーツのビジネスクラス料金もルフトハンザのプレミアムエコノミーより安いのでとても魅力的に思えるのだが、私の場合はチケットを買った時点で旅の全予算が消えてしまう。

2019年12月22日 (日)

国家の底が抜けてしまったような・・・

 森友、加計、に続き“桜を見る会”問題が起きたのだが、一連の政府対応をみてみるともはやシステムとしての国家の底が抜けてしまったのではないかという気がしてくる。G7参加国の中で日本と「価値を共有している」と思ってもらえる国がはたして残っているのかどうか?(価値なんて問題にしないあの国のトップは別かもしれないが。)

 毎日新聞のコラムに感じ入る記事があったのでご紹介。

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「時代の風」

“一線を越えた政権トップ 今だけ・金だけ・自分だけ”

藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

毎日新聞2019年12月22日 東京朝刊

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)などの楽しい話題もあったのに、そして来年には東京五輪・パラリンピックも行われるというのに、まことに寒々とした年の暮れとなってしまった。気候ではなく、世相のことである。「目的のためには平気で一線を越える」という態度が、政権トップから世間の末端にまでまん延しているではないか。

 健全な人間、健全な組織は「この一線は越えない」という自主ルールを持っている。周りがどうしているかに関係なく、また法に触れる触れないという以前に、「これはやってはいけない」「やらない」という基準が、まず自らの中にあるのだ。公職選挙法違反がささやかれる政治家や、関西電力の経営陣などは、残念ながらそういう自己基準と無縁だったとしか思えない。もし日本中の政治家や経営者が彼らと同じようなレベルになれば、日本は秩序ある法治国家としての体をなさないことになる。

 昔は自らを律する者を大人といい、律せないのを子どもといった。つまり日本は、昔より子どもじみてしまったようだ。お受験教育で子どもに「大人になれ」と求めないばかりか、「とにかく点を取った者が偉い」と教えているのだから、「目的のために一線を越える」態度を育んでいるようなものだ。自分を律することができない「大人の顔をした子ども」ばかりになって、日本は大丈夫なのか。

 しかも嘆かわしいことに、一線を越える理由が、公のためでも未来世代のためでもなく、「今だけ」「金だけ」「自分だけ」のいずれか、もしくは全部なのだ。「桜を見る会」の問題で国会議員から提出を求められた公文書を、要求があってから「ルール通り」廃棄する行為も、「反社会的勢力の統一的な定義は困難」と閣議決定して批判をかわす行為も、不明朗な「公金」支出をしてしまった「自分」の身を守って「今」をしのぐ所作である。

 それでも安倍晋三政権を支持する有権者は、なお4割程度いるという。だがその4割の中にたとえば、「異次元の金融緩和で名目成長率3%を達成」と期待し続けている人や、「アベノミクス新三本の矢」を覚えている人は、もはやいないのではないか。他方で「株価が高値を続けている限り辞めなくてよい」と、これまた「今だけ・金だけ・自分だけ」の発想で支持層になっている人は、結構な数がいるように思える。

 公金を投じた株価維持が、ここまで支持固めに役立つとは、政権関係者自身も驚いているのではないか。公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、運用額の半分を内外の株式市場に投資している。米国では一般国民を対象にした年金での株式運用が禁じられているが、日本の現政権は軽々と一線を越えた。日銀も上場投資信託(ETF)を年間6兆円購入し、保有残高は30兆円に近づいている。このままでは主要上場企業の筆頭株主が軒並み日銀になってしまいそうだ。もし株価が下がれば年金や日銀は大打撃を受けるが、そこで株式を売却するとさらに株価が下落するので、もうにっちもさっちもいかなくなってしまう。

 ネットの政治ニュースの末尾には「政権のやり方はひどい。でも安倍首相の代わりはいない」「野党はもっとどうしようもない」というコメントがあふれかえっている。これらの投稿は政権応援団の高等戦術だと思うが、それにしても書いている人間たちに問いたい。野田佳彦前首相に桜を見る会のような公私混同はあっただろうか。人格識見で石破茂・元自民党幹事長が首相に劣るだろうか。「どうしても山口から首相を選ばなければならない」なら、林芳正・元文部科学相ではどうか。さらにいえば、実質的に政権を動かしている菅義偉官房長官や二階俊博幹事長を表でも首相に据えたとして、今以上に何かまずいことでもあるのか。

 一つ指摘したい。世界経済が今後バブル崩壊局面になれば、一線を越えて副作用だらけの経済政策を乱発したツケが回ってくるだろう。その責任を首相自身と取り巻きにとってほしいと、政権外の有力政治家や、多くのまともな経済人は考えているのではないか。「『好景気のうちに辞め逃げ』は許さない。政策の結果責任は今後も問われ続ける」と内心思う人は、この年の瀬に確実に増えている。

=毎週日曜日に掲載

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2019年12月10日 (火)

デルタ航空のマイルをついに消化

 デルタ航空には一度も乗ったことがないのだが、マイレージサービスのアカウントだけは持っていて、ガルーダ航空などのフライトでもらったマイルが溜まっていた。

 使い道が特に思い浮かばないままに15年以上も放置してきているので、「いい加減に区切りをつけようか」との気になった。

 一番お得なのは、コリアンエアーの韓国行チケットに交換すること。幸いに地元の小松空港にはコリアンエアーのソウル便がある。日韓関係の悪化で「ソウル市内のホテルも空いているのではないか」との思惑もあり、春先にソウルへ出かけてみることにした。

 デルタ航空のサイトで検索してみたところ、小松発着便ではエコノミー席の提供がなくて、ビジネスクラスだけが提供されている。ビジネスクラスに必要なマイル数はエコノミークラスの倍になり、それでは手持ちのマイルが不足することになる。しばらく考えた末、ビジネスクラスのチケットを片道分だけ手配することにした。

 最終手配結果は小松→ソウル片道のビジネスクラス席を1枚特典交換、ソウル→小松片道のエコノミークラス席を1枚購入。同行する連れ合い用に小松発ソウル往復のエコノミー席を1枚購入。とのことになった。

 特典交換で手配したソウル行きのビジネスクラスチケットの片道料金をコリアンエアーのサイトで見てみると58,900円、同じ便をコードシェアーしているJALで見てみると88,800円だ。数字を見る限りとっても得したようなのだが、小型機体を用いた短距離路線ではビジネスクラスのありがたみがそもそも少ない。

 想像するに大金を出してそうしたチケットを買う人はソウルへの急な出張が入った大手企業のビジネスマンか、儲かっている会社のオーナーでチケット代を経費で落とせる人ぐらいではないかしら。

 エコノミーで3-3配列のシートはビジネスでは2-2配列のようだ。食事においしいビビンバが出ることを期待しておこう。Ke737seat

2019年12月 8日 (日)

リスボンで食べたもの

リスボンではドイツ在住の娘夫婦と合流し、何度か食事を共にした。

豚肉のグリル、“Casa do Alentejo”にて。Img_1600

前菜類の盛り合わせ、娘夫婦に連れて行ってもらったワインバーにて。Img_1627

マグロのタルタル 11.25€、“Cantinho do Avillez”にて。Img_1655

同じく、ホタテの前菜 8.45€。Img_1656

同じく、ホタテのグリル 21€。Img_1658

同じく、豚肉のグリル 19€。Img_1659

同じく、タコのロースト 22.5€。Img_1660

エビの前菜 17.3€、“Ponto Final”にて。Img_1780

同じく、イワシのグリル 13.2€。Img_1783

お昼のランチ、寿司と海鮮丼がセットになって19.5€、“Go Juu”にて。人気店なのでランチでも予約必須。

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2019年12月 6日 (金)

旅とキャッシュ

 海外旅行中の支払いなのだが、今までだとまとまった金額はクレジットカード、カフェのコーヒー代ぐらいなら現金という感覚で使い分けてきた。

 今回の旅行ではキャッシュレス社会が到来しているという情報が頭の中にインプットされてきたこともあり、細かい支払いでもカードを取り出すことが増えることになった。

 経由地の上海空港ではコンビニで水一本を買う際にもスムーズに使えたし、バルセロナとリスボンでは地下鉄のキップ一枚でもクレジットカードが使える。レストランでも少し前まではレジへ出向いてPINコードを入力しなくはいけないような店もあったが、もうそんな店はなくて、どの店も端末をテーブルまで持ってきてくれる。

 中国はもちろん、ポルトガルでも日本よりキャッシュレス化が進んでいる。驚いたのが上海空港の自販機、中国の人は自分の顔を自販機で認証させて水のボトルを買っている。

 もはや現金はさほど必要ではないし、割高になることすらある。リスボンでは金融危機の影響で合理化が進んだ結果だと推測するのだが、銀行単独で設置しているATMがまったく見当たらない。見かけるATMは日本のコンビニのATMのように各行から業務を受託している会社のATMだけ。そのせいでユーロのキャッシングをする際にはしっかりと手数料が徴収される。もはや旅行中に現金を使うのはできるだけ避けるのがベターということになる。

後記)

 先日所用で市内中心部のコイン駐車場を利用したところ、清算機はコインを受け付けず、「1,000円札のみ使用可能」と表示される。気を取り直して最初のメニュー画面に出てくる「クレジットカード使用」を選択したところ、PINコード入力なしであっと言う間に支払い完了となりレシートが出てきた。田舎の地方都市でもキャッシュレス化の波が来ていると実感した。遠くない時期に「コインパーキング」という通称は死語になるのだろうね。

2019年12月 4日 (水)

旅と服装

 バルセロナには11月上旬、リスボンには中旬に滞在したのだけど、気温は同時期の日本の中部地方とさほど変わらない。

 バルセロナでは好天が続いたのだが、風が強い日もあってそうした日は体感温度が下がり肌寒かった。リスボンはというと小雨が降っていてもいつのまにか晴れ間が出てきたりして、天候が安定しない日が続いた。

 どちらの街もラテン文化圏ということもあり、元よりネクタイにスーツ姿の人はめったに出会わない。ツーリストもウールのコートやジャケットを着た人は稀で、ほとんどがアウトドアスポーツ用の軽量なアウターか薄いダウンジャケットを着用している。目立ったのが「パタゴニア」ブランド。

 防水機能を持ったアウターは冷たい風も通さないし、傘を持ち歩かなくても突然の雨にも対応できるのでこうした季節の旅行には適している。

 不安定な天候のリスボンだったが、7日間の滞在中に風もなくポカポカと暖かい日が2日あった。そうした日にカフェのテラス席に座って飲むビールは最高だ。地元の人もデッキチェアーで日光浴を楽しんでいた。

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 テージョ川にはたくさんのヨットが。

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