木村草太氏が学術会議任命拒否問題を解説
憲法学者の木村草太氏は積極的に世間に発信している学者で、私の好感度はなかなかに高い。今回videonews.comで学術会議問題を分かり易く解説している。世間の人々はあまり関心がないようだけど、こうしたことが積み重なることによって、やがては自分の身に大きな災難として降りかかってくることになるのは歴史が示している。
とりあえずこの動画を見て勉強しておこう。
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憲法学者の木村草太氏は積極的に世間に発信している学者で、私の好感度はなかなかに高い。今回videonews.comで学術会議問題を分かり易く解説している。世間の人々はあまり関心がないようだけど、こうしたことが積み重なることによって、やがては自分の身に大きな災難として降りかかってくることになるのは歴史が示している。
とりあえずこの動画を見て勉強しておこう。
“アングラ”という言葉はもう聞かないのだが、70年代頃は都会のアングラ文化に憧れた。今でいえば“サブカル”に近いのだけど、当時の“アングラ”はカウンターカルチャーの要素が大きかった。
田舎住まいの身でそうした文化を感じるには地元の映画館でATG系統の映画を見るぐらいしかなかった。音楽の方ではアングラの女王と呼ばれた浅川マキが気に入ってLPを何枚か買い込んだりしていた。
浅川マキはアメリカのブルースやゴスペルを自身で翻訳して日本語で歌い、オリジナル曲も作った。日本的な情念を感じさせる唯一無二のスタイルを確立してライブ活動を続け、2010年に67才で亡くなっている。今でもひそかな人気が続いていて在りし日のライブ公演を記録した映画が上演されたりしているようだ。
彼女の出身は現在の石川県白山市、隣の小松市からは同時代のロックバンド“めんたんぴん”が出ている。
今年の農作業も終わり奈良へ小旅行に出かけた。これまで奈良でゆっくりしたことはないのだが今回は3泊4日の日程を組んだ。
2日目に“山の辺の道”へハイキング。“山の辺の道”は文献に現れた道としてはもっとも古く、三輪山麓から奈良中心部を結んでいたとのこと。そのうち天理市から桜井市へと至る16Kmがハイキングコースとして人気だ。16Kmはちと長いので、今回はその半分を歩いてみた。
9:30ごろ、JRの柳本駅から東に向かって歩き出す。すぐに左手の方に黒塚古墳が見えてくる。
トレイルに戻ると右手に南行燈山古墳が現れる。天皇陵とされているのだが被葬者を特定できる証拠はないとのことだ。ただ、大和政権の大王の墓であるというのは定説となっているらしい。
トレイルのストリートビュー
途中でいくつかの集落の中を通っていく。ちょうど収穫時期を迎えた野菜や果物の無人販売スタンドがあちこちに。
山道沿いに更に南下すると由緒ある神社が道沿いにいくつも現れてくる。
中でも有名なのが大神(おおみわ)神社。酒の神様とされていて、酒祭りの準備がすすんでいた。
大神神社を過ぎると住宅街に入り、トレイルがはっきりしなくなる。一度迷ってしまった。
2時近くに終点の大和川の川べりに到着。そこから更にJR桜井駅まで歩いて帰路についた。大神神社より先はカットして最寄りの三輪駅から奈良へ戻るようにすれば時間を短縮できる。
これほど歴史を感じさせるハイキングコースは日本でもここだけだろう。
ルートマップはこちら
“ミスティー”といえばジャズボーカルのスタンダード曲でいろんな人が歌っているのだが、大御所である“サラ・ボーン”の北欧ライブ映像があった。
昔から北欧で録音されたJAZZの名盤は多いのだが、こうした映像まで残されていたとはちょっと驚きだ。
当時契約していたマーキュリーレコードが撮影していたものと思われる。古いフィルムなのにノイズもなくとても鮮明だ。
歌う前の彼女のトークはちょとはにかんでいるようでたどたどしいのだが、いざ歌に入ると別人のように変身する。まるで可憐な女学生がいきなり妖艶な年増女性になるような・・・。
その歌声には圧倒される。
“永山則夫”と聞いて思い当たる人はもはや少数だろう。1949年に生まれ、97年に死刑を執行されて没している。
永山は68年から拳銃を使った連続殺人事件を起こし、一審で死刑、二審では無期懲役となったのだが最高裁で高裁へ差し戻しとなり、その後死刑が確定した。
死刑執行に至るまで彼は獄中で著作活動を続け、社会に大きな反響を呼び起こした。
私はと言えば、同時代を生きてきたというのに、ついぞ彼の著作を手に取ることはなかった。
このTV番組は、その永山を精神鑑定した石川義博医師が録音した本人の肉声を公開したの機にして制作された。彼の肉声と当時の映像などを交えて構成したもの。
こうした生の声が表に出るなんてことは異例中の異例なのだろうが、必然だと感じられる。彼の壮絶な人生が浮き彫りになり、私たちに突き付けられるのだから。衝撃的な番組だ。こんな番組が放映されたこと自体も今まで知らなかった。
並みの人間にはまるで想像が及ばない世界に彼は生き、死んでいった。
被害にあい殺された4名の人たちもそれぞれの人生があり無念であっただろうけども、だからといって死刑制度の名のもとに彼のような存在を抹殺してよいものだろうか。もし日本がEUに地続きだとしても加盟は認めてもらえないだろう。
番組の著作権は大した問題ではなくなってしまう。彼の人生を心に刻みたい。
永山則夫のプロファイルはこちら
EUの死刑制度廃止についてはこちら
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