食べもの Feed

2020年3月10日 (火)

ソウルで食べたもの

 のんきな話の続き。韓国料理は日本でも馴染み深いのだが、やはり現地で食べるのは格別だ。

 難点は店の看板がハングルだから、目当ての店をなかなか探し当てられないこと。大衆食堂だとメニューもハングル表記のものしかないし、日本語も通じない。

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将軍牡蠣ポッサム

 ポッサムの専門店、いかにもローカルな大衆食堂といった雰囲気がなかなかに良かった。

 ポッサムとは薬草の類と一緒にゆでた豚肉をスライスして、キムチなどと一緒に野菜に包んで食べるシンプルな料理。Img_1848

 各種おかずや鍋料理がもれなく付いてくる。Img_1849

 ポッサム2.5万ウォン、ビール4千ウォン、マッコリ3千ウォンで計3.2万ウォン

 クレジットカードの請求は2,972円だった。ソウルではキャッシュレスのカード払いが日本より普及している。この店も現金払いしかできそうもない雰囲気の店なのだが、サインやPINコード入力も求められずにささっと決済してくれた。

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プチョン・ユッケ

 日本では扱う店がほとんどなくなったユッケの専門店。韓国版ミシュランに4年連続掲載されているとのことで、さすがに旨い。Img_1910

 ユッケ1.5万ウォン、手長ダコのタタキ1.5万ウォン、焼酎4千ウォンで計3.4万ウォン(3,143円)

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乙支麺屋

 老舗の冷麺専門店。周囲はごちゃごちゃと建物が立て込んだ問屋街で、ディープな雰囲気が漂う界隈。日本では見かけなくなったリヤカーも現役で動いている。Img_1878

 冷麺2杯にマッコリを一本飲んでしめて2.8万ウォン(2,602円)

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ユジン食堂

 感じの良いお姉さん達が切り盛りする街角の食堂

 ゆで豚とチヂミをつまみながら焼酎を頼んで、〆に冷麺を一杯。しめて2.5万ウォン(2,322円)

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テソンチャム・スッカルビ

 大人気の焼肉店、夕方早い時間帯に着いたのだけどすでに満席だった。

 お姉さんがカルビ?と言うので頷いたところ、骨付きの豚カルビが出てきた。一番人気のようだ。副菜にチゲ鍋とワタリ蟹の醤油漬けまで付いてきてお腹は一杯。Img_1930

 カルビ2人前にビールを何本か空けてちょうど4万ウォン(3,648円)はお得。人気があるのも頷ける。

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ソルナムキル・テンジャン芸術

 定食が看板のすっきりしたインテリアの韓屋レストラン。豆腐の味噌煮込みをメインにしたテンジャン定食を頂いた。副菜の数々も上品な味。Img_1954

 食べ終わった後に気がついたのだが、付いてくる生野菜を混ぜ込んでビビンバにして食するようだ。定食1.1万ウォン×2、焼酎4千ウォンの計2.6万ウォン(2,416円)

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家族会館

 ロッテデパート13Fに入っているビビンバ専門店、全州市が本店のようだ。石焼ビビンバは美味しかった。副菜も上品な味。Img_1909

 ビビンバ13,800ウォン×2、焼酎5千ウォンで計32,600ウォン(3,014円)

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ムッチョン

 ハイソが集う江南にある居酒屋、お昼には手頃な定食を提供していて近くのサラリーマンが次々に入ってくる。

 英語のメニューからハウス・マッコリを注文したところアルミのやかんに入って出てきた。レトロ感の演出がなかなか良い感じだ。Img_1988

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 海の幸チヂミ2万ウォン、焼き魚1.5万ウォン、マッコリ8千ウォンで計4.3万ウォン(4,023円)、副菜のキムチはここが一番美味しかった。

 周囲の道路はベンツやレンジ・ローバーなどの高級車で溢れている。ベントレーまで見かけた。

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Dansang

 昼ご飯を食べようとして迷い込んだ路地に見つけた洒落た韓屋レストラン。

 ワインセラーまで備えていて、ディナーは相当高いと想像できる。現代グループ本社ビルのすぐ近くなので接待利用も期待できる立地だ。Img_1877

 ユッケビビンバ1.3万ウォン、カルビ焼肉定食2.2万ウォン、ワイン小瓶1万ウォン×2の計5.5万ウォン(5,086円)、今回の旅では一番高い食事となった。 

2019年12月 8日 (日)

リスボンで食べたもの

リスボンではドイツ在住の娘夫婦と合流し、何度か食事を共にした。

豚肉のグリル、“Casa do Alentejo”にて。Img_1600

前菜類の盛り合わせ、娘夫婦に連れて行ってもらったワインバーにて。Img_1627

マグロのタルタル 11.25€、“Cantinho do Avillez”にて。Img_1655

同じく、ホタテの前菜 8.45€。Img_1656

同じく、ホタテのグリル 21€。Img_1658

同じく、豚肉のグリル 19€。Img_1659

同じく、タコのロースト 22.5€。Img_1660

エビの前菜 17.3€、“Ponto Final”にて。Img_1780

同じく、イワシのグリル 13.2€。Img_1783

お昼のランチ、寿司と海鮮丼がセットになって19.5€、“Go Juu”にて。人気店なのでランチでも予約必須。

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2019年11月28日 (木)

バルセロナで食べたもの

 バルセロナは地中海に面した港町、魚介類が美味しい。うらやましいのは公設の食品小売市場が市内にたくさんあること。アパートから歩いて10分圏内にさえ2ヶ所もある。

 エビのアヒージョ(8.55€)、大ぶりのエビが程よい火加減で調理され、うまさが引き立っている。“Cerveceria Catalana”にて。超人気店なのでいつも満員。

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 マテ貝のソテー(10.9€)とシシトウの素揚げ(5.9€)、“La Bodegueta”にて。昔の風情を残したバルでローカル感一杯。たまたまだと思うが、ツーリストらしき人は見かけなかった。

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 鰯のマリネを使った前菜(8€)、“Embat”にて。Dscn2187

 日本人シェフの“Somodo”で最後に出されたデザート。グラスワイン付きで17ユーロの昼定食はとてもお得。

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 鰯の素揚げ、“La Plata”にて。メニューが3品ぐらいしかないようなローカル・バルなのだが、なぜか客はほとんどツーリスト。

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2019年8月 4日 (日)

ビブグルマンの鮨店‟一貫”へ

 普段は外食をほとんどしない。なにしろ近所に飲食店の類が皆無な環境に住んでいる。金津創作の森で「蜷川実花、蜷川宏子二人展」が開催されているのを機会に、少し足を延ばして加賀市にある鮨店の“一貫”を訪問した。

 自宅からは一番近いミシュラン掲載店だ。味の方はさすがに回転寿司とはレベルがまったく違う。それなのにお値段はお手頃とくるので、これからもたまには行けるかも。

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二人展のリンクはこちら

2019年6月25日 (火)

ウブドで食べたもの

 ウブドは小さな田舎町なのだが、世界中からツーリストが集まり、定住している外国人も多い。それなので世界各地のいろんな料理を食べることができる。味の方もかなりな高水準だし、それでいて値段も手ごろだ。
 ほとんどの店はカフェ兼用でカジュアルな雰囲気だから、料理一品で食事を済ませても構わない。とても気楽だ。
 

 まずはバリ人の普段食である“ナシ・チャンプルー”の高級バージョン。75,000ルピー(約600円)、老舗の「カフェ・ワヤン」は昔のままのなつかしい佇まいで営業していた。ローカルの人が多い食堂だと値段はここの半分ぐらいになる。

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 ココナッツ・カレーのヌードル 56,000ルピー(約440円)。「MELTON WOK WARUN」にて

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 広東スタイルの汁なしそば、50,000ルピー(約390円)。「福寿」にて

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 ピリ辛味付けの自家製フィトチーネ。エビの頭のフレッシュなソースが絡んでいて、期待値をはるかに超える美味しさだった。「THREE MONKEYS」にて90,000ルピー(約700円)

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ウブドの難点は関税のせいもあり、ワインがかなり割高なこと。

2019年5月 9日 (木)

旧今立町の大瀧神社を訪問

 和紙の里へは何度か行っているのだが、すぐ近くにあるこの神社のことは最近になるまで知らなかった。知ったのは偶然目にした“BRUTUS Casa”web版の記事でのこと。神社建築の傑作と評され、全国の木造建築ファンが訪れるらしい。地元に住んでいながら知らなかったなんて恥ずかしい限りだ。
 以来、「いつか、そのうちに」と機会をうかがっていたのだが、普段の生活圏からはかなり遠いし、ドライブも好きではないので延び延びとなっていた。
 田植え作業もひと段落したこともあり、今回ようやくにして訪問した。大鳥居から古民家が立ち並ぶ参道をしばらく歩いていくと、格調高い宝塔がずらっと並んだ正面に出る。宝塔に刻まれた紋は三つ葉葵。正面の石段を上っていくといよいよお目当ての本殿が待ち構えている。国の重要文化財にも指定されている建物だ。

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 木造建築のことはまったく知識がないのだが、拝殿と本殿の屋根だけが合体していて、うねうねとした複雑な曲線を形作っている。そうした造作は他に例をみないらしく、見ごたえは充分。周囲を飾る彫刻の数々もすばらしい。

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 独創的なこの建物の建築を指揮したのは現在の永平寺町の大工の棟梁で“大久保勘左衛門”という人物、建立は1843年とのことで、調べてみるとペリーの黒船来航の10年前になる。
 神社のある地域一帯は古くから和紙の製造で栄えたのだけど、これだけの神社を建立できた当時の財力は大したものだったのだね。

 帰りに越前市駅前に寄り、そばを頂いた。Dscn1858

“BRUTUS Casa”の記事はこちら

日経の紹介記事はこちら

CGでの解説記事はこちら

2019年3月 5日 (火)

那覇で食べたもの

沖縄には中国の影響を受けた独特の食文化がある。手頃な価格でどれも美味しい。

造り盛り合わせ、居酒屋"抱瓶(だちびん)"にてDscn1651_143

あぶりソーキ肉(豚の三枚肉)、居酒屋"抱瓶(だちびん)"にてDscn1653_144

居酒屋"抱瓶(だちびん)"の店構えImg_1086

お昼の定食1,500円、首里城近くの"いろは庭”にてImg_1040_153

朝から酒が飲める"足立屋”、オリオン生ビール小が300円と格安Dscn1693_146

ソーキそば、専門店の"田舎”にて、390円と格安なのだが、かなり美味しい。Dscn1698_147_2

定食1,500円、家庭料理の"ふみや”にてImg_1066_154

スープカレーのランチ950円、太平通り商店街の“SUNSHIN”にてImg_1082_155

海鮮サラダ、再訪した居酒屋"抱瓶(だちびん)"にてDscn1762_151

2018年11月28日 (水)

パレルモで"ガンベロ・ロッソ”掲載店へ

 ガンベロ・ロッソ(Gambero rosso)はイタリア版ミシュランと言うべきもので、レストランを格付けしたガイドブックを出版している。イタリア人にとってはこちらの方が重要らしい。ミシュラン掲載店はウェブ上で公開されているので参考にできるのだが、どこの町にどんなガンベロ・ロッソ掲載店があるのかはどうにも見つけられない。

 パレルモで通りがかってガンベロ・ロッソのステッカーを見つけたのが"BUATTA”という店。窓から覗くと満席でえらく繁盛している。食事を終えて出てきた客が覗き込んでいる私達に向かって"Buono”(英語でGood)と言って親指を立てる。これは行ってみなくては。

"Gambero rosso”の各種ステッカーが貼られているドアDscn1625

 その日のランチは済んでいたので、翌日の土曜日に訪問した。午後1時の開店と同時に入店、1時間後には満席となった。

前菜盛り合わせ12€を二人でシェアーDscn1621

セコンドの"Coniglio all’agrodolce”(兎肉の煮込み)12€Dscn1623

連れ合いのセコンド、"Spiedini alla siciliana”(シチリア風串肉料理)11€Img_1001

 デザートまではたどり着けなかった。隣のテーブルのイタリア人家族はパスタもシェアしていた。前菜もパスタも各一人前頼んで、二人でシェアすると日本人にはちょうど良い分量になるのだが、そこまではちょっと・・・・。

 勘定はコペルト(席料)4€、ミネラルウォーター2€、料理3皿計35€、ワイン4杯20€、カフェ2杯4€で、しめて65€だった。(消費税は内税、サービス料は付かない)

 テーブルクロスがかかっていないカジュアルな雰囲気で、活気があり楽しい店だ。お値段も一皿10€前後なのでまずまずお手頃。シチリア最後のランチを楽しめた。

 お店のウェブサイトはこちら

 ガンベロ・ロッソの情報はこちら

  大阪、東京版はなぜかウェブサイトがある。こちら

2018年11月26日 (月)

シチリアで食べたもの

 海辺に面した街を巡ったせいもあり、どこのレストランもメニューは魚介類が中心。パスタ一皿の量は日本の倍以上なのでランチを食べるともう夕食は食べる気がしなくなる。 グラスワインはテーブルクロスがかかっている店で200mlが5€程度、カジュアルな店だとカラフェで出してくれて500mlが6€程度。6月に出かけた中部イタリアと同じぐらいだ。

 北や中部イタリアとは違っているのはランチの開店時間が遅いこと。13時開店の店がかなりある。そうしたところはローカル度が高い。

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パレルモ

“Ferro di Cavallo”

前菜盛り合わせ一人前、二人でシェアーが適当。Dscn1420

"Taverna del Pavone” 

セコンドの一皿Dscn1572

"Casa del Brodo dal Dottore”

豚のグリル10€Img_0966

茹で肉のポテト添え15€Img_0967

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シラクサ

"La Tavernetta da Piero”

地元客も半分ぐらいで繁盛している店。

手長海老のパスタImg_0770_3

"Fratelli Burgio”

本業は食料品店でランチだけの営業、売っている食材各種盛り合わせ15€。1時頃には満席の人気店。Dscn1450

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タオルミーナ

"Trattoria Tiramisù”

魚介パスタ2種、16€~18€。タオルミーナは高級保養地なので結構なお値段。日曜日とあって地元の家族連れで賑わっていた。Img_0825

"Malvasia”

シチリア名物いわしのパスタ、12€。シンプルだけど美味しい。Dscn1514

2018年7月13日 (金)

ローマ、トラステヴェレ界隈、食べもの事情

 トラステヴェレ地区を東西に走るルンガレッタ通りには、ずらっとレストランが連なっていて、どこも結構に繁盛している。そのうちの何軒かで食事してみたのだが、どこも味はいまいちだ。どうやら、朝から深夜まで休みなしに営業しているところは繁盛はしていても観光客を目当てにやっていて、肝心の料理が二の次になってしまっているようだ。

 そこでレストラン探しの方針を転換して、地区の中心から外れていて、ランチとディナーの間には店を閉めるところをあたることにした。やはりそうしたところではちゃんとした料理にありつける。 

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 Ristorante le Mani in Pasta 

 お昼の開店と同時に入ったところ何とか席を確保できた。後から来た客は断られていたので予約した方がベター。魚介が充実している店だ。

 魚介類の前菜盛り合わせ16€。二人で適量Img_0546_208

  魚介のグリル18€、手長海老がねっとりとして美味しい。Img_0548_209

 子羊のグリル15€Img_0549_210

 ハーフボトルのワインとデザートももらってお代はしめて78€だった。多少高いけどサービスはていねいで、満足度は高い。

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 Trattoria Da Enzo

 1時頃に着いたのだが、すでに満員で長い行列ができていた。その日はあきらめて翌日に再挑戦。12時30分の開店にあわせて20分前に到着したところ、列の5番目ぐらいにつけることができた。その後も列はどんどん増えていって開店と同時に満席。1人客は相席となる。ランチの予約は受けつけていないので並ぶしかない。

 トリッパ(牛の胃煮込み)10€、柔らかくておいしい。意外とあっさりしている。Dscn1355_199

 子羊のグリル16€Img_0699_204

 ワインは500mlのカラフェで6.5€と庶民価格、前菜と食後のアイスクリームももらってお代は54.5€だった。活気があって楽しい店だ。

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