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2022年9月

2022年9月29日 (木)

"Lightning in a bottle" ブルーズ生誕100周年コンサート

 ブルーズが音楽形式として生まれたのが1903年とのこと、それから100年後の2003年にニューヨークにおいて記念コンサートが開催された。そのコンサートは映像として記録され"Lightning in a bottle” という映画になっている。

 映画はかなり前にBS放送のWOWOWで放映され、エアーチェックして何度か視聴してきた。だが、DVDにダビングしてあるものだから4Kが普及した今となっては画質と音質に不満が残る。

 アメリカではブルーレイ版が発売されているので、それを入手しようとしたのだが既に廃版となっていて、中古でもアマゾンUSAで50ドル以上もする。送料もかなりするので円安の今ではちょと厳しい。

 そこで、日本版の中古DVDで手を打つことにした。中古レコードでは大手のディスクユニオンがアマゾンに出品しているのを見つけ、発注した。本体1,575円に送料が350円だった。

 届いたDVDはというと、開封はされているのだが新品同様のもので同封のリーフレットにはシワひとつない。

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 その夜早速に視聴した。コントラストと色乗りが良くダビングしたDVDとは全然違う。音もDolby5.1 Surroundなので文句なし。

 肝心のコンサートだがブルーズファンならば必見と言って良いもの。往年のブルーズマンから若手までが勢揃いしての空前絶後のコンサートとなっている。老齢の出演者曰く「こんなイベントに参加できる日が来るなんて夢のよう、生きていて良かった」。私にとっても永久保存のお宝DVDとなった。

 Angélique KidjoとBuddy Guyが共演した "Voodoo Child"

2022年9月26日 (月)

「ゆきゆきて神軍」奥崎謙三ドキュメンタリー

 奥崎謙三と言えば、団塊の世代から少し下ぐらいまでには聞き覚えのある人も多いはずだ。

 彼のことも、彼を題材にしたドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」(1987年、原一男監督)も知ってはいたのだが、題材が題材だけに今の今まで視聴することはなかった。敬遠していたと言った方が良い。

 それが、「ついに」と言うべきか、「とうとう」と言うべきか、視聴してしまった。一見しての感想は「驚くべき人物が、驚くべき人生を送り、驚くべき映画が出来上がった。」と言うこと。

 奥崎謙三は旧日本陸軍兵士としてニューギニアに派遣され、千数百名の部隊員のうち30名ほどしか生き残らなかったという苛烈な戦争体験をしている。復員後はその戦争の責任を生涯かけて追及してきた。普通と違うのは体を張って追求してきたことだ。そのため4度の服役も経験している。あまりにも強烈な人物だ。

 あれこれ言葉にしても始まらない。とにかくこの映画は観るしかない。かき回された感情の後に何が残るのかは観る者次第。

奥崎謙三のWikipediaはこちら

映画の公式ホームページはこちら

2022年9月23日 (金)

昔々に録画した長尺映画を視聴

 映画も2時間を超えたものだと、たとえ録画はしたとしても見るのはついつい後回しになってしまう。そうこうしているうちにハードディスクが一杯になってしまい、光ディスクに「ダビング」するか、「視聴」するか、「消去」するかの選択を迫られることになる。

 今回「視聴する」との選択をしたのは「愛と哀しみのボレロ」、2013年に録画してあったので9年後にしてようやくのことだ。クロード・ルルーシュが監督し、1981年に公開されたもので上映時間は何と3時間4分。

 ボレロのダンスシーンが有名というだけで、予備知識も特になかったのだが、長さを意識せずに最後まで見終えることができた。

 物語の舞台はパリ、ベルリン、モスクワ、ニューヨークの4都市。第2次世界大戦が始まり4組の家族が時代に翻弄されることになる。彼らの出会いと別れを物語に紡ぎながら、それぞれの家族の歴史が重層的に語られていく。そして最後には・・・・。

 圧巻はやはり最終盤のダンスシーン、エッフェル塔を背景にしてボレロが踊られる。日頃クラシックバレエにはとんと関心がないのだが、このダンスには魅了させられた。踊り手のジョルジュ・ドンという人は1992年に亡くなっている。映画のキャッチコピーが「愛よ響け、魂よ踊れ!」

 長尺映画をキーワードにして検索してみると結構な数が出てくるのだが、不思議と大抵の映画を視聴している。

 ”旅芸人の記録”、”ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”、”アラビアのロレンス”、”ラスト・エンペラー”、”地獄の黙示録”。"7人の侍"が3時間27分もあるとは意外だった。見始めるとあっという間だよね。

2022年9月14日 (水)

余ったSSDをNASのバックアップ用に

 SSDが1個余ることになった。SanDisk社の製品なので品質には定評がある。すでに8TB書き込まれているのだがCrystalDiskInfoでは余寿命も100%のままだ。

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 そのSSDを外付け用のUSBケースに組み込んだのだが、特に使い道が思い浮かばない。ようやく思い付いたのがNAS(Network Attached Storage)のバックアップ。手間暇かけて大きいエクセルファイルを作った時などにバックアップしているのだが、マメにバックアップするのに越したことはない。

 NASには定期的にバックアップする機能があり、SSDをそのバックアップ先として使うことにした。SSDをNASに接続し、NASの設定メニューからスケジュールバックアップを設定した。放っておいても一日一度はバックアップしてくれる。

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 NASは2台のハードディスクでミラーリング(RAID1)しているのだが、データ消失の危険はどうしても残る。そのうえX-RAIDというメーカー独自の特殊なRAIDでミラーリングしているので、NAS本体のハードが故障するとややこしいことになるらしい。

 本体が故障したとしても残されたディスクが無事であればそこからデータを取り出せば良いのだが、X-RAIDではその作業が難しいとのことだ。データ取り出しに成功したと解説してあるホームページはあるのだが、Linuxのコマンドをいろいろと駆使しなくてはいけないので、何のことやらさっぱり理解できない。

 その点、外付けのSSDにデータをバックアップしてあれば、NASのハード自体が壊れてしまったとしても、SSDをWindowsPCに繋ぎ換えるだけで即座にデータにアクセスできる。

 今頃になって「転ばぬ先の杖」もないのだが、安心感はぐっと増した。難を言えばSSDの容量が少ない事だが、オフィス関係のデータだけであれば当面は不足することはなさそうだ。

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2022年9月10日 (土)

久しぶりにSSDのクローン作業

 SSDのクローン(複製)は久しぶりの作業。過去に成功したフリーソフトを使って作業してみた。

 EaseUS Todo Backup→クローン作業は完結するのだが、起動しない。

 AOMEI Backupper→クローン作業は完結するのだが、起動しない。

 Minitool Partition Wizard→無料版ではクローン不可となってしまった。

 あきらめかけたのだが、クローン先のSSDはSamsung製なのだ。確かクローンソフトを提供していたはず。調べてみるとメーカー純正の"Data Migration”と言うのがある。使い易いとのことだ。

 早速インストールして作業に入る。クローン作業だけに特化したソフトなので余計な機能がない。操作にあれこれ迷う必要がなく、すこぶる使い易い。数クリックするだけで作業は完了した。結果は見事に起動し、以前のようにWindowsが使える。

 メーカ純正のソフトは間違いがないとの結論となった。

 手順としては

 ①「Data Migration」をPCにインストール

 ②USBケースにSamsung製SSDを入れてPCに接続

 ③「Data Migration」を起動しクローン作業を完了させる。

 ④Samsung製SSDをUSBケースから取り出し、PCのSSD(HD)と交換

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2022年9月 4日 (日)

英保守党の党首選が大詰めとなっているのだが

 イギリス保守党の党首選が大詰めとなっていて、もうじき結果が出るとのことだが、ジョンソンの辞任表明が7月7日なので、まあ長丁場だ。最下位を切り捨てて候補者を絞り込む方法はローマ法王を選ぶコンクラーベと同じか。

 そこまで手間暇かけるというのは日本人にとって常識の範囲外なのだが、コストを掛ける理由があるのだろうね。なにしろ王権と対峙して議会制度を作り上げ、守ってきた国なのだから。

 それに比べると我が国の某政党の総裁選などはいい加減さの極みだ。やる度にルールが変わるうえにルールを変えさせた方が勝つことになっている。他の政党も似たり寄ったりだ。日本の政党は組織として筋が入っていないように思える。なにかふにゃふにゃして掴みどころがない。

 旧聞になるが、2017年に民進党が小池新党へ合流しようとした時には驚いた。時の前原代表はどういう党内手続きを踏んだというのか。政党というよりも組織としての体をなしていない。

 2018年に行われたドイツの社会民主党(SPD)とキリスト教民主同盟との大連立協議では、SPDは「連立するのか否か」を問うために全国党大会を開催し、その後に党員の1票投票を実施している。

 両者には天と地ほどの開きがある。あれこれ論評するのも空しい。私たち自身が「その程度のもの」なのだ。

 参考リンク

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