2023年10月26日 (木)

ノイズキャンセリング・ヘッドフォンを購入

 ドイツから帰省していた娘からすすめられて、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンを買ってしまった。主目的は飛行機内でのエンジン系統のノイズを減らし、フライトを少しでも快適にするためだ。

 都会で電車通勤をしている人たちには常識なのだろうが、静かな田舎で暮らしている身にはこうしたものは関係ないと思っていた。ところが、いざ使ってみると中々に便利だし快適だ。

 ブルートゥースを用いたワイヤレスなので、家のなかで移動しながら音楽を楽しめる。掃除機をかけてノイズキャンセルの効果を試してみるとこれもかなりの効果がある。

 購入したのは新興メーカーであるAnkerから出ているLife Q35という製品。1万円ほどで手に入り、ネット上での評判も良い。

 機内でスマホからの音楽でも聴きながら、長時間のフライトを乗り切りたい。

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2023年10月18日 (水)

ポンペイ遺跡のチケットを手配

 サレルノからナポリへ戻る途中でポンペイ遺跡に立ち寄ることにしている。当日券の購入は行列必至とのことなので、公式のウェブサイトからチケットを事前購入することにした。「buy ticket」に入ってみると、何と予定日は無料開放の日となっていて料金表示が0€となっている。

 一人20€のチケットが無料なのだからうれしい話だ。ただし、そうした日は混雑するのが常なのでちょと心配だ。その無料のはずのチケットなのだが、ウェブサイトではチケット購入?へと進むことができるようになっている。

 もしかしたら入場者数の制限があって先着順にチケットを取る必要があるのかも知れないと思い、チケットの購入へと進んでみた。リンク先のチケットの購入サイトは民間会社のようで、日本でいえば「チケットぴあ」か「ローソンチケット」のようなものだと思われる。

 それなので、購入しようとするとアカウントの登録を求められる。そのアカウント作成でもたついているとタイムアウトになってしまった。

 気を取り直して、先にアカウントの登録を済ませてからチケット購入へと進んだ。決裁手段の入力は求められない。

 こんどはスムーズに事が運び、無事チケットのPDFをダウンロードすることができた。自分の名前も入っているチケットを見ると料金は間違いなく0€となっている。無料のチケットがわざわざ購入(?)できるようになっている事の理由がいまいちわからないのだが、とにかく印刷して持参することにする。

 情報によると遺跡は広大なので、見学には丸一日ぐらいは見ておいた方が良いようだ。1年有効のチケットさえあるぐらいだ。

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追記)

 当日のこと、入場する際にゲートでチケットを要求されスキャンされた。無料開放の日といえどチケットが必要のようだ。

2023年9月24日 (日)

アイスランド映画 ”たちあがる女”

 女性主人公は環境保護運動の活動家なのだが、組織に属しないローンウルフ。送電線を破壊するシーンで物語の幕があける。それも細部を丁寧に描写していくので、鮮やかな手口に「なるほど、こうして切断するものなのか。」とおもわず感心してしまう。

 単独でこういうことをする人は社会から孤立しているのが相場なのだが、主人公は合唱団の指導者として、普通の市民生活を送っている(ン?)。

 有名絵画にペンキをかけるとか、フェンスを破って工場敷地に侵入するとか、過激な環境保護運動のことをニュースで時々見聞きするのだが、この映画の破壊活動はちょっとその上。どう考えても100%の犯罪。

 で、荒野の中を警察に追われることになる。背景となるアイスランドの自然が興味深い。ツンドラあり氷河あり。

 物語の後半、そうした追いつ追われつの活劇に、主人公の表の顔である私生活がからんでくる。以前から難民の子供を養子にむかえようとしていたのだ。そのことがいよいよ実現することになり、破壊行動の総仕上げとして最後の戦いに挑んでいく・・・。果たしてその結末やいかに。

 ツッコミしたくなる点はいくつかあるのだが、エンタメ系作品としてなかななのものに仕上がっている。

 アイスランドは37万人の小国なのに、やるもんだね。  

 この映画ジョディ・フォスター監督・主演でリメイクの話があるそうだ。

2023年9月 6日 (水)

イタリア鉄道のチケットを手配

 イタリア旅行は久しぶりのこと。到着したローマの空港から最初の目的地であるサレルノまでの鉄道チケットを手配した。

 料金は変動制で安い料金だと日本のJRよりかなり安いのだが、時間帯によってはその倍ぐらいの料金のこともある。日本のようにいつ乗っても同じ料金という訳にはいかないのだが、さてどちらが良いのやら。

 当然安い料金のチケットを確保した。変更も払い戻しもできないので、飛行機が時間どおりに到着してくれるのを期待するだけだ。

 おっと、説明などを読むと、乗車当日にオンラインでセルフチェックインする必要があるとのことだ。

 なんだか飛行機のチケット並みで、以前より面倒なことになってきている。

 下図の料金は二人分、”frecciarossa”は日本の新幹線に相当する高速鉄道のこと

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 同じ便の一番安いStandard席でも、条件によって倍の価格差がある。飛行機の座席並みだ。

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追記)

 乗車前にオンラインチェックインが必要なことについて調べてみた。メールで送られてきた空港からローマテルミニ駅までのレオナルドエキスプレスの電子チケットには列車番号や発車時刻の記載がない。

 それなので、紙チケットの打刻に代わるものとしてチェックインが要求されるものと思える。列車番号や発車時刻の記載がされていれば、多分そうした必要はない。

追記2)

 ナポリ発ローマ行で、列車番号と発車時刻が記載されているチケットを現地で購入したのだが、オンラインでのチェックインが要求された。

2023年8月29日 (火)

ドキュメンタリー映画 "大海原のソングライン"

 民俗音楽というものにはっきりとした定義はないだろうと思うが、昔から興味があった。東京芸大の小泉文夫教授がDJを務め、NHK-FMで放送されていた”世界の民族音楽”をよく聞いていたし、地元のホールで時たま開催されるコンサートもちょくちょく聞きにいった。ガーナのコギリ奏者である”カクラバ・ロビ”やバリ島のジェゴク(竹のガムラン)グループである”スアール・アグン”が強烈な印象を残している。

 そうした民俗音楽を扱ったドキュメンタリー映画が"大海原のソングライン"。北は台湾、南はニュージーランド島、東はチリ領のイースター島、西はインド洋西部のマダガスカル島までという、グーグルアースを使わないと実感できないような広大な地域をつないでいる音楽文化を描いている。

 なぜそんな広大な地域に共通した音楽文化が存在するのかというと、最近の遺伝子解析によってわかってきたことなのだが、台湾先住民がアウトリガーカヌーを使って未知の大海原に乗り出し、南太平洋の島伝いに拡散していったからだ。

 このドキュメント、ただ各地を取材しているだけではない。そうした地域のミュージシャンを多重録音と多重撮影で一つにつなぎ、壮大なスケールのアンサンブルを新たに生み出している。

 共通のルーツと文化を持つ者達が時間と空間を超えて新たにつながり、それによって生み出された音楽は実に素晴らしい。とにかく聞いてみない事には・・。 

 映画の公式サイトはこちら

2023年8月13日 (日)

ロビー・ロバートソン逝く

 The Bandのリーダーだったロビー・ロバートソンが去る8月9日に亡くなったとのニュースが流れた。LPレコードを1枚と解散コンサートのDVDを買っただけだが、いくつかの楽曲が心に残っている。

 長い年月が流れ、クラプトン主催のクロスロード・ギターフェスティバルに出演しているの見かけたのだが、若い時とは容貌がすっかり違ってきていて「この人誰?」の状態だった。

 Wikipediaによれば父親がユダヤ系、母親はモホーク・インディアンで、母子家庭でもあって子供の頃は極貧生活を送ったとのことだ。

 代表曲である"The Weight"を聞いて、彼の音楽人生に思いを馳せよう。

 息子であるSebastian Robertsonがこのビデオをプロデュースしている。

 歌詞の意味は和訳を見ても良く分からない。こちら

2023年8月 3日 (木)

コーエン兄弟監督 ”Burn After Reading”

 コーエン兄弟の映画はどれも好きなのだが、”Burn After Reading”は一度見たきりで忘れかけていた。配信100円のセールがあったので再視聴した。

 スポーツジムに勤務するトレーナーであるチャド(ブラッド・ピット)はCIAの内部情報が書き込まれたCDを拾い、軽い気持ちで金に代えようとする。ところが、話は思惑とは外れどんどん悪い方へと転がっていく。

 登場人物は誰もが間が抜けている。演技派のジョン・マルコビッチが間抜けな役柄を真面目な顔で演じていて、それだけで相当に可笑しい。

 間が抜けた面々が右往左往していくのだが、ドタバタコメディとは違って、細部の仕草にこだわらずに突き放したようにクールに描写される。最後にそれを始末するCIA幹部のセリフが秀逸だ。ジョージ・クルーニー演ずる政府役人が自分のやったことにオロオロとしている状況を想像して、くすっと笑える。

 こういう犯罪コメディは好みだ。ブラッドピットとジョージクルーニーの組み合わせもあって、興行収入ではコーエン兄弟作品中トップとのことだ。

 エンドロールで流れるテーマ曲のようなゆるいロックが最高すぎる。まるでこの映画のために作られたような。

 この曲の日本語訳がこちら

2023年7月31日 (月)

「ストライキ権の確立」がニュースになっている

 ストライキと言うものが日本ではきれいさっぱり消え去ってしまった感があるのだが、そごう・西武労働組合がストライキ権を確立して経営譲渡問題に関して交渉にのぞむとのニュースが流れた。

 ストライキを「行った」のならともかく、「確立した」のがニュースになるとは驚きだ。今やそれだけ珍しくなってしまったのだろう。

 またもや昔話になってしまうが、私が地元の繊維関係会社に就職して間もなく、ニュースになっているその「ストライキ権確立」の投票を行った。4月に入社するとして、すぐに春闘の時期になる。投票を求める文面ははっきり覚えていないのだが、確か「ストライキの指令を発する権限を中央執行委員会に委ねる。」というものだった。

 当時は「ストライキをするかしないかは自分で決める。幹部連中に委ねてたまるか。」との思いで「×」を投票した。今考えると、自分一人だけでストライキを行っても意味はない。組織の力で資本と対抗していくものだと思うが当時は世間のことを良く分かっていなかった。

 そうなのだが、一人でストライキを決行するひともいる。有名なのはグレタさんだが、なんと日本でもいるのだ。靴小売りの「ABCマート」で一人でストライキを行い、賃上げを勝ち取ったとのことだ。いや凄いよ。

 そごう・西武労働組合のニュースはこちら

 ABCマートのニュースはこちら

  ABCマートの女性労働者が加盟した労組はこちら

 若い時分の経験に戻るのだが、自分では「×」を書き込んだもののストライキ権は確立し、やがて本部からの指令が発せられ組合はストライキに突入した。ただし、数時間後には今度はストライキ解除の指令が発せられて、短いストライキはあえなくお開きとなってしまった。まあ、賃上げの儀式のようなものだったのだろう。

2023年6月22日 (木)

スマホ通信費の相談にのったところ・・・

 スマホの通信費の会話がきっかけで、先月から立て続けに二人の知人からスマホの契約について相談を受けた。

 いずれも私よりひと廻り年長で一人暮らしの老人。共通点は80才を超えているということと、クレジットカードを持っていないということ。それと通信の契約がAUということ。

 クレジットカードを持っていないため、格安SIMへの乗り換えの選択肢は限られてくる。一人はUQモバイルに契約を変更し、SIMの差替えもしてあげた。インターネット割引の対象なので適用後には月額通信費が1,000円程に収まるようになる。AUからUQへの乗り換えは同系列なので超簡単だ。支払口座情報も、身元証明情報も求められない。SIMの送料さえもかからない。

 もう一人もUQモバイルに変更してあげようと思ったのだが、6月からメニュー改訂があり料金が実質値上げとなってしまった。UQに変更してもお得感はなくなってしまったので、オプションプランを見直して不要なものを解除してあげることにした。別居する家族とはLINEで連絡し、他にはほとんど電話をすることがないというのに24Hかけ放題プラン(60歳以上は880円/月)に入っている。そうしたいくつかのオプションを見直したところ月額通信費は2,000円程になる見込みとなった。

 二人ともに共通して加入していたサブスクリプションサービスが「AUスマートパスプレミアム」、月額料金は548円だ。AUのネットショップでの送料が無料とか、音楽、雑誌などのエンタメが無料とか、50Gのクラウドストレージが付いてくるとかのサービスなのだが、二人ともクレジットカードさえ持っていなくてネット通販にはそもそも縁がない。PCやスマホを使ったエンタメにも興味がないし、クラウドストレージがどういうものなのかも知らない。

 そんな必要もないサブスク契約をなぜしたのかだが、容易に想像ができるのは客が無知識なのを良いことに、サービス内容の説明をきちんとしないまま契約を誘導をしたのではないかと言うこと。契約実績を上げて利益を出すためだ。

 AUに限ったことではないのだが、無駄なオプション契約をしていないか。必要のないサブスクリプションサービスに入ってないかをきちんと再確認した方が良い。たとえ月額ではわずかでも毎月毎年も支出を続けていくと馬鹿にならない金額となる。

 限られた年金収入をそうした無駄なことに使うのは馬鹿げている。電気料金が値上げになることもあるけど、もっとましな使い方があるはずだ。

 AUスマートパスプレミアムの概要はこちら

2023年6月 8日 (木)

米映画”砲艦サンパブロ”のブルーレイ・ディスクを衝動買い

 時間調整のため久しぶりにDVDレンタルショップを覗いたところ、中古品の棚に”砲艦サンパブロ”が置いてあるのを発見。

 スティーブ・マックイーン主演のこの映画、中学校の英語の授業で教師に「お勧めの映画」と教わって映画館へ出かけた思い出の映画。もう40数年前のことだ。

 こんなマイナーな映画がDVDじゃなく、ブルーレイ版で手に入る機会は滅多にないだろうと即座に買ってしまった。レンタル品として長いこと棚に並んでいたとみえてパッケージが日焼けしているのだが、お値段528円だった。

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 その晩にさっそく視聴した。盤面には傷ひとつなく新品同様。ほとんど貸し出されなかったと思える。解像度、色乗りとも良好で、しっかりとデジタルマスタリングされている。

 脇を固めるのは一代貴族の称号を持つ英俳優・映画監督の”リチャード・アッテンボロー”、米女優"キャディス・バーゲン"。

 時は清朝崩壊後の中国の動乱期、利権を確保したアメリカが武装艦で揚子江周辺をパトロールしている。武装艦に転属してきたマックイーン演じる主人公は、やがて中国の人々の外国勢力排外運動に対峙していくことになる・・。

 マックイーンは機関兵としての自分の任務に誇りを持ち、多勢に流されない一徹な男を好演している。マックイーンのフィルモグラフィーを見るとこの作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされているのだが、意外にもこの映画でのノミネートが最初で最後だ。

 気になったのは劇中で人民解放軍(と思われる)が残虐非道な軍隊として描かれていること。まあ、米中国交回復前の製作(1966年公開)だし、当時のハリウッド映画はそんなものでしょう。

 その後調べてみたらアマゾンでこのブルーレイが新品1,000円で売られていた。在庫限りだろうから買うなら今のうちだ。

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